内容説明
本書では、チューリップが園芸史上に登場した1554年以後、今日までの約450年に亘って展開された歴史的経過が多面的に捉えられており、「チューリップの文化史」といった内容になっている。また後半部分は、チューリップが日本へ導入された後、幾多の試行錯誤を経て日本海側、とくに新潟県や富山県に球根産地が形成されるまでの過程が生々しく描かれており、チューリップ産業史としての価値も高い。さらに巻末に掲載された2,400点余に及ぶ資料文献リストは、今後のチューリップ研究にとって貴重な情報源となるだろう。
目次
第1章 チューリップ誕生―チューリップ史の始まり
第2章 魔性の花―チューリップ狂時代
第3章 日本渡来―江戸時代のチューリップ
第4章 鬱金香の時代―明治時代のチューリップ
第5章 球根生産の発祥―大正時代のチューリップ
第6章 輸出農産物への発展―昭和“戦前”のチューリップ
第7章 新潟・富山県花の時代―昭和“戦後”のチューリップ
第8章 国際競争の時代―平成のチューリップ
第9章 チューリップ試験研究略史
第10章 チューリップを育てた人たち
著者等紹介
木村敬助[キムラケイスケ]
1930年新潟県岩船郡神納村(現神林村)山屋に生まれる。1953年新潟大学農学部農学科卒業。同年新潟県農林部に採用、農業行政事務に従事。1988年農林水産部参事で退職する。その後1995年まで(社)新潟県農作物価格安定協会の専務理事を務める
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