出版社内容情報
労務管理ツールの普及により多様で柔軟な働き方ができる今,企業の採用戦略としては積極的に限定社員を活用し,優秀な人材の確保・定着を図るべきです。
本書が提案する個人契約型社員制度では,対象社員のベースとなる労働条件として就業規則を適用しつつ,希望する労働条件については会社と交渉のうえ,個別の雇用契約書で就業規則と異なる内容を定め,本人が希望する働き方を実現します。
導入のための制度設計から,就業規則の策定および個別の雇用契約書作成をどのように行えばよいのか,具体的に例を示しながら解説。
内容説明
これからは集団的な労務管理ではなく、パーソナル雇用制度による個別的な労務管理で優秀な人材を確保。就業規則+個別の雇用契約書で多様な働き方を実現。
目次
第1章 多様な働き方に対応できない会社に未来はない!(多様な働き方が求められる背景;多様な働き方には72パターンある ほか)
第2章 多様な働き方を実現できるこれからの雇用制度とは(人事制度の変遷(戦後~2020年代)
注目が集まるジョブ型雇用とは? ほか)
第3章 中小企業の人事戦略としての「パーソナル雇用制度」(中小企業の採用は「働きやすさ」で勝負する時代;「パーソナル雇用制度」とは? ほか)
第4章 パーソナル雇用制度を導入する手順(導入にあたっての基本的な考え方;導入の5ステップ ほか)
第5章 個人契約型社員の就業規則・雇用契約書の作成のしかた(「個人契約型社員」導入のプロセス;「個人契約型社員」という新たな社員区分を作る ほか)
著者等紹介
萩原京二[ハギワラキョウジ]
早稲田大学法学部卒。東洋大学大学院博士前期課程修了(労働法専攻)。(株)東芝、ソニー生命保険(株)勤務を経て、1999年社会保険労務士として開業。(株)全就連代表取締役。特定非営利活動法人労働契約エージェント協会理事長。大手企業で順風満帆なサラリーマン人生を送っていたが、28歳のときに父親が詐欺に遭い3億円を失う。家族の生活を支えるために完全歩合の保険営業マン(個人事業主)に転身。しかし、契約がまったく獲得できず、リストラされることに。保険会社在職中に取得した社会保険労務士資格で独立起業。人事コンサルタントとして300社以上の中小企業を支援、2,000人以上のビジネスマンへの研修を実施(専門は管理職選抜研修=人事アセスメント研修)。平均年商500万円と言われる社労士業界にあって、顧問先を持たず、職員を雇わず、たったひとりで年商1億円を稼ぐ「カリスマ社労士」となる。そのノウハウを体系化して、現在は「社労士事務所の経営コンサルタント」として顧客獲得や売上アップの支援サービスを提供している。全国に200人超の会員組織を擁し、年収1,000万円超えの社労士を多数輩出。「日本でいちばん社労士を稼がせる社労士」として、独自のポジションを確立している。また、特定非営利活動法人労働契約エージェント協会の理事長として、「働き方デザインの学校」を設立。中小企業に対して労働者が自分ライフスタイルに合わせた自由な働き方ができる「パーソナル雇用制度」の導入を提唱するとともに、学生やビジネスマン向けに「働くことの基本知識(ワークリテラシー教育)」の普及活動も積極的に行っている
岡崎教行[オカザキノリユキ]
弁護士(寺前総合法律事務所)。経営法曹会議会員。平成12年法政大学法学部卒業。平成13年司法試験合格。平成14年法政大学大学院卒業。平成15年弁護士登録(第一東京弁護士会)、牛嶋・寺前・和田法律事務所に入所。当初から労働法(使用者側)を専門とし、裁判の他、労働審判・あっせん・合同労組対応等の経験も豊富(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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