内容説明
ロスチャイルド財閥は、いかにして世界を支配し、そして敗れていったのか…。一族の栄枯盛衰からわかる近・現代史の裏側。一族の人物と歴史が、豊富な写真でまるごとわかる。
目次
プロローグ ロスチャイルド家の全体像を理解する―主要な人物たちが形づくる大きな幹
第1章 ロスチャイルド家の誕生―ヨーロッパを支配した富の始まり
第2章 ロスチャイルド家の世界覇権―大英帝国の黄金期とヨーロッパの繁栄
第3章 ロックフェラー家と闘ってきたロスチャイルド家―新興大国アメリカに奪われた世界覇権
第4章 戦後のロスチャイルド家―2つの世界大戦で弱体化した一族
第5章 ロスチャイルド家の現在―「アメリカ帝国」没落後の世界戦略
著者等紹介
副島隆彦[ソエジマタカヒコ]
評論家。副島国家戦略研究所(SNSI)主宰。1953年、福岡県生まれ。早稲田大学法学部卒業。外資系銀行員、予備校講師・常葉大学教授等を歴任。政治思想、金融・経済、歴史、社会時事評論などさまざまな分野で真実を暴く。「日本属国論」とアメリカ政治研究を柱に、日本が採るべき自立の国家戦略を提起、精力的に執筆・講演活動を続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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パフちゃん@かのん変更
60
世界で一番大きな資金力を持つものがその時の世界を支配する。今はアメリカの石油財閥ロックフェラー。そして第一次世界大戦がはじまる1914年までは欧州のロスチャイルド家が世界を動かしていた。ロスチャイルドはユダヤ人で金貸し、国王に戦争の資金を貸し付けて返済は国民から税金として徴収する権利を得た。ユダヤ人が嫌われる大きな理由の一つである。金融業、鉄道などで資金を増やし権力者を思うままに動かした。日本の初代内閣総理大臣伊藤博文や井上馨をロンドンに呼び寄せて最高指導者に育て上げたのは2代目当主ライオネル。2014/09/25
B-Beat
26
◎この本を読むと日本史や世界史を学び、その後理解を深めたつもりの史実の解釈が、果たして真実だったかと思わず懐疑的に。明治維新を経てアジアでいち早く近代化に成功したと教わった。西洋列強の国々は市民革命や産業革命を経て民主的な近代国家である…。しかしながらかの国は略奪を生業とする海賊を貴族として敬う国でもあった。国家の運営というのは自分達の繁栄が第一であって他の国々は二の次、最悪の場合踏み台にしても構わない。そんな手法や手段は現在でも密かに引き継がれていて、知らぬはお人好しなかの国から見れば現地人ばかり。 2014/10/29
よこしま
22
ロスチャイルド財閥の歴史だけでなく、ロックフェラー財閥も分かります。2014/09/23
りり
15
冒頭に「私たち日本人はロスチャイルドのことを知りたがっている」と書かれているが、ホントか?私は特に知りたがったことはない。副島さんはおそらく相当頭が良い人だと思うのだが、多分変人。私はロスチャイルドのことより、副島さんの考えていることが知りたくてこの本を読んだ。裏世界史というか、権力の大きい流れをロスチャイルド家を主軸にとロックフェラー家を絡ませて解説している。つまり歴史をどこから見るかということなのだが、一番怖いのは人間、という言葉が思い浮かぶ。2015/06/20
Kentaro
13
なぜユダヤがヨーロッパで嫌われてきたのか、ロスチャイルドはテンプル騎士団の再来的に金融を牛耳りつつ、蒸気機関と鉄道の利権を一手に搾取し、金本位制を維持するための南アフリカの利権獲得に動き、幕末の日本を誘導するために伊藤博文や井上馨を支援し、アメリカが黒船で開国を迫りそうなときに、南北戦争で空白ができるや三井財閥を使って日本を取り込んだり、ユダヤを弾圧せんとするロシアを倒すために日露戦争を協力に支援したりと暗躍してきた歴史が良く分かります。2016/11/19