- ホーム
- > 和書
- > コミック
- > 青年(中高年)
- > 日本文芸社 ニチブンC
出版社内容情報
普段、私たちが何気なく食べている料理…だが、そこには奥深い兵法が潜んでいる!!
何を注文するのか? どんな順番で注文するのか? この選択によって「食の軍師」としての知力・能力・経験が現れる。
主人公は、自分自身を「三国志」の名軍師・諸葛亮孔明になぞらえ、様々な戦略を繰り出す!! 攻める相手は、料理。おでん、もつ焼、寿司、蕎麦、とんかつ、餃子、焼肉、弁当などなど、私たち一般人が日常的に食べているメニューがズラリ。
だからこそ、面白い!! 様々な店で繰り出される陣形!! 店を訪れる客との真剣勝負!! このこだわり、この緻密さ!! 一度読めば皆、軍師の気持ちになること間違いなし!!
これぞまさに、エンターテインメント・グルメ漫画である!!!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kokada_jnet
64
2011年刊行。小谷野敦先生も「面白い」と。泉昌之の原点回帰のシリーズ1巻目。デビュー作「夜行」のトレンチコート男・本郷さんが、新登場のライバル・キャラ力石と、こだわりまくった「渋いB級グルメの食べ方」で戦う。「夜行」同様に、電車で弁当を食べる話あり(新幹線でシウマイ弁当とアレンジしているが)。2023/09/07
流言
55
食事は、戦争だ。途中で『独り相撲をとらされていた!?』とショックを受ける描写があるが、そもそも主人公・本郷の戦いは最初から一貫して孤独である。くだらない、と一笑に付すような内容で、微笑ましくさえ覚える滑稽さなのだがそこには本人にしかわからない真剣勝負がある。何より、本郷は楽しそうなのだ。勝手に敗北して勝手に対抗意識を燃やす滑稽さの中に『真剣に向き合っているからの楽しさ』が見え隠れして羨ましくなる。顔を合わせるうちに次第に接近している力石も、本郷視点だと嫌味に見えることもあるがその実爽やかな好漢で心地よい。2015/04/10
ハイカラ
26
メシの食い方にポリシーを持つ男の話。何を食べるかどれから食べるかを真剣に考え、脳内で策を巡らし、結局ライバル(?)である力石に敗北する。本郷の頭の中で繰り広げられる壮大な独り相撲が愉快愉快。これ読んだあとに食事をすると、おのずから軍師になること請け合い。2016/02/15
アズル
17
力石との妄想での対決。この「この飯を盛り上げることに、すべてを集中させる」という部分。一番のツボです。ちょっと気になったのが、寿司の回での、「大トロください」って言ってる人、なんだか東海林さだおさんっぽい顔なんですが、他意はないんですよね?(笑)2014/09/29
ぽげムた
17
泉昌之さん絵の、久住昌之原作の、蜀漫画ならぬ食マンガ。自分の食事をいかに取るか。それにより美味く喰うだけでなく、如何に上手く食うか?と自問自答する漫画。笑えるんだけど、自分も周りから見てかっこ良く食べてるか?と言われると黙っちゃうタイプなんで、主人公の本郷さんのことは笑えんなあ。2012/07/22