内容説明
連綿と現出する、残酷きわまりない戦慄の地獄図…。残虐無比の為政者たち、古代から続く凄惨な刑罰と処刑、モンゴル帝国の野望と非情の掟、阿鼻叫喚の処刑など、中国史に残る過酷な拷問と処刑の数々を描く。
目次
第1章 残虐無比の為政者たち(娯楽としての殺人;支配者たちの殺人論理)
第2章 古代から続く凄惨な刑罰と処刑(秦・漢代の刑罰;男でなくなる屈辱の刑 ほか)
第3章 モンゴル帝国の野望と非情の掟(チンギス汗が行った釜ゆで刑;溶かした銀を目と耳に流し込む処刑 ほか)
第4章 阿鼻叫喚の処刑(バラエティ―に富む無惨な処刑;烈女・悪女・美女たちの最期)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
駄目男
14
通州事件を知っているだろうか。まあ、知らなくても無理はない。どういう訳か学校では教えようとしない。中国共産党は南京事件は声高に言うわりには、この事件に関しては口を閉ざしている。事件の詳細を読むに著者からして、あまりにもおぞましい虐殺事件だったためには、読むにあたって読者に注意喚起している。日本が設立した冀東防共自治政府の中国人保安隊が挙兵し、日本軍の通州守備隊と通州特務機関および日本人・朝鮮人居留民を襲撃して200人以上を虐殺した事件で、敢えて逃げ口を閉ざした上の計画的大虐殺事件だった。それはもう2024/08/12
ankowakoshian11
1
『倫理は平たく言えば、仲間内だけで通用するものである。人間の本質が露骨に現れ、人道主義が流行らない時代には言っても詮無いことである』中国の拷問・処刑史、北方の遊牧民族や狩猟民族から拷問法を学び多様性が出来ていったと……やはり狩りをし動物の腑分けに慣れているとそれを人間にも応用できると考えるのだろうか……闇の好奇心。にしても凄まじい拷問の数々。首を刎ねてもらったほうが余程慈悲があるとまで思ってしまった……。2021/06/26