内容説明
日本のお伽話だって負けてはいない。凄絶、残酷、異常愛…日本昔話の原像が今、甦る!「日本のお伽話」に秘められた壮大な生と死のシンフォニー。
目次
浦島太郎―龍宮城の乙姫の正体と玉手箱の真実
鉢かづき姫―大きな鉢を被せられた姫の数寄な運命
手無し娘―両手を斬られた娘の凄絶・壮絶の人生
鬼女房―姑のいじめに耐える若い妻の変容
舌切り雀―封印されてきた舌切り雀の恐怖の暗号
おりん子・こりん子―輪廻のような継母と継子の醜い絆
一寸法師―一寸法師はすぐキレる若者だった
桃太郎―桃太郎と「だんご三兄弟分」大暴れ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
うしこ@灯れ松明の火(文庫フリークさんに賛同)
49
浦島太郎、鉢かづき姫、手無し娘、鬼女房、舌切り雀、おりん子・こりん子、一寸法師、桃太郎。おとぎ話でお馴染のお話を独自の解釈で描いた短編集全8話。ある程度覚悟はしていたものの、やっぱり・・という感じはぬぐえませんでした。それにしても舌切り雀にあんなにえげつない描写があるとは知らなかったし、一寸法師はほんとやりたい放題の悪ガキでした。浦島太郎、舌切り雀、一寸法師、桃太郎の話以外は知らなかったので、今度はオリジナルのものを読んでみたいです。★★★2012/12/15
速水 舞
1
子どものころよんだ昔話に隠された恐ろしい話を紹介した一冊。生々しく恐ろしい。絶対子どもに読ませられないなぁ。2013/10/19
sprexphkr138
0
子供の頃に目にしていた優しいタッチのイラストからくるイメージとは真逆の、恐ろしくかつエログロな内容だった。この落差は衝撃的。桃太郎が戦前、軍国主義教育に利用されていたことは知っていたが、舌切り雀がなぜ糊を舐めて舌を切られたのか等”大人の事情”がよく分かった。 しかしそれにしても、ずいぶん昔の人間は、欲望のままというか、色情に関してはやりたい放題じゃないかとあきれた。2016/08/11
御崎歩生@漫画依存症
0
大学の図書館で買いました。卒論用です。2015/12/14
飛鳥なつめ
0
各話の後に解説がついているのが良かった。怖いというより酷く生々しいおとぎ話の数々。タイトルを知っているだけで内容を知らなかった物語も多かったので、本作で大体の流れ(笑)が分かって良かった。いい感じのエログロテイスト。2014/08/17