内容説明
アダルトチルドレンとは決して特殊な人間ではない。経済的に豊かな先進国ではどこにでも見られる、この世紀末にはごく一般的な人たちである。アダルトチルドレンとは人を愛することができずに、ただひたすら愛されることを求めてしまう、どこか子供のままで、大人になることに失敗した人たちである。この過剰にすべてがあふれる時代にあって、わたしたちはみな窒息状態となり、なにか大事なものを失ってしまったのじゃないだろうか。この失ったものをもっとも敏感に感じ取るのは、いつも次世代を担う子供たちである。そして、子供たちは成長することを拒否し始めた。わたしたちが失ってしまった大事なものとはなんなのか、子供たちが成長することを拒否するとはどういうことなのか、その結果なにが生まれてきたのか、そんなことを説明、分析し、解明しようというのが本書の狙いである。
目次
第1章 愛を求めて―母の呪縛との対決
第2章 アダルトチルドレン―成熟し損なった大人たち
第3章 なぜ彼らは結婚に不向きなのか
第4章 アダルトチルドレンの信仰と狂気
第5章 アダルトチルドレンを量産する日本の社会
第6章 職場でのアダルトチルドレンとカウンセリングの功罪
エピローグ 酒鬼薔薇君について
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- 和書
- 貧困さんいらっしゃい
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- エルビス、こっちにおいで