出版社内容情報
こころの症状や障害を抱えながら、みずから通院することが難しく、支援につながりにくい人たちが、地域には数多く暮らしています。
そうした人たちの住まいを医師等が訪問し、治療を提供するのが訪問診療です。そこでは訪問看護師、精神保健福祉士、ケアマネジャーなど多くの支援者が協力し合い、患者さんの“生活の質”を高めるかかわりを行っています。
本書では、訪問診療の実際を、さまざまな事例に基づいて具体的に紹介します。精神科地域支援のヒントが詰まった1冊です。
内容説明
舞台は東京下町。精神症状や障害を抱え通院が難しい人たちへの訪問診療の実際、訪問看護師やケアマネジャーなどとの連携、家族を支える工夫などを、数多くの事例に基づいて紹介する。
目次
第1部 訪問診療の基本(精神科訪問診療とは;訪問診療の始め方;訪問診療でのかかわり;訪問診療と多機関連携)
第2部 支援の現場から(障害が重たい人の生活を地域で支える;日常生活が少しでもよくなるように支援する;粘り強く関係を構築する;支援の枠組みを作る;関係構築の失敗 ほか)
著者等紹介
青木藍[アオキアイ]
2009年東京大学医学部卒業。2011~2014年東京都保健医療公社荏原病院精神科にて後期研修。現在は国立成育医療研究センターで研究に従事する傍ら、錦糸町クボタクリニックで精神科地域医療に従事。英国キングスカレッジロンドン精神医学研究所、フランスサルペトリエール病院ほか、複数の国で精神医療に関する研修を受ける。2019年ロンドン大学衛生熱帯医学大学院公衆衛生修士課程修了。2020年モンゴル国の子どもの精神保健に関する研究により東京大学で博士号を取得。精神保健指定医、精神科専門医(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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