出版社内容情報
先が見えないと悩む臨床家たちへ、モノクロ写真と詩のようなスローテンポのエッセイで人薬・時間薬の本質に迫る。小川洋子氏推薦。
はじめに
一人目の相談者
二人目の相談者
相談のしくみ
三人目の相談者
四人目の相談者
相談室の周辺
五人目の相談者
相談室の夜
六人目の相談者
七人目の相談者
受付
八人目の相談者
九人目の相談者
十人目の相談者
塚本千秋[ツカモト チアキ]
著・文・その他
尾上太一[オノウエ タイチ]
写真
著者等紹介
塚本千秋[ツカモトチアキ]
1958年熊本生まれ。精神科医師。臨床心理士。岡山大学大学院社会文化科学研究科教授。1983年岡山大学医学部卒業。岡山県精神科医療センター副院長などを経て、2018年4月より現職
尾上太一[オノウエタイチ]
1959年岡山市生まれ。精神科医師。岡山市内で精神科診療所を開業。近畿大学医学部卒業。岡山大学大学院医学研究科修了。日本大学大学院芸術学研究科映像芸術専攻修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
きょーこ
16
文章と写真をやり取りしながら3年かけて綴ったもの。二人とも精神科医。ことばにできないものがただよっている。その空気がここちよい。距離感に悩む人々。表現できない気持ち。静かに流れていくなにか。2019/07/24
チェアー
11
なんか不思議な本。相談は架空なのかモデルがあるのかもわからないけど、そもそも相談者は相談しない。でもなぜか相談の部屋にやってきて、同じ時間を過ごすのだ。文章と写真の懐かしいようなコラボ。カウンセリングというのは、このようにしてするものなのかな。2019/07/20
くさてる
11
ふたりの精神科医が、ひとりは文章、ひとりは写真を担当し、作品の往復を経て出来上がったひとつの物語。診療の範疇にあるかどうかもあいまいな「相談」が少しずつ語られ、相談室に人は訪れ、去っていく。生々しさはないものの、人の心のとりとめなさにわずかに触れては離していくような臨床の現場の空気が漂っているような一冊だった。2019/06/27
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- 和書
- 大人の時間ですよ!