治さなくてよい認知症

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治さなくてよい認知症

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  • サイズ B6判/ページ数 188p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784535984073
  • NDC分類 493.75
  • Cコード C3047

出版社内容情報

認知症は治らない。けれど、医療者・家族ら介護者にはできることがある。それを曖昧にする認知症治療の問題点に鋭く切り込む!

序 章 認知症治療とは何を「治す」のか

    専門医は誰のほうを向いて仕事しているか
    認知症の人の表情が消える瞬間
    認知症を考える二つの視点

第1章 忘れてもいい、できなくてもいい

    認知症は治らない病気である
    治らなくていい、治さなくていい
    長寿礼賛――なぜ認知症を問題視するのか
    認知症の人が失うもの
    間違ったメディア情報

第2章 生活を診る視点

    自己肯定感の回復
    生活を診ないのは治療放棄
    「張り合い」ある生活
    皮相なメディアの見方

第3章 本人を中心にした診察

    本人への精神療法
    本人を認め、広がる信頼
    家族への介護・対応の指導
    告知にメリットがあるか
    「早期発見、早期絶望」になっていないか

第4章 BPSDを生む対人心理のゆがみ

    精神的反応としてのBPSD
    「キットウッドの公式」の重要性
    ユマニチュードの実践に学ぶ
    妄想を生む心理的背景を考える
    自分が主役である場所をつくる
    密着した介護を避け、デイサービスを
    家族の嘆きに答えて

第5章 もっと厳密にすべき認知症診断

    認知症診断があいまいな現状
    画像や認知評価で診断はできない
    「認知症」との誤診から回復した事例

第6章 単純化の病――精神科臨床の大きな問題(1)

    「症状に処方」の大きな問題点
    現場の事情が優先する状況
    薬を出す前に原因を考える
    BPSDへの対応は「薬物療法三割、非薬物療法七割」
    おかしな情報の氾濫

第7章 二極化の谷間にある認知症――精神科臨床の大きな問題(2)

    どの科が認知症を診るか
    精神科医のアイデンティティとは
    オーガニック派vs.メンタル派?

第8章 「張り合い」の作り方――介護サービスの活用

    認知機能向上の秘訣
    どうやって受診につなげるか
    デイサービス利用の始め方
    援助の逆効果に注意

ご本人へのメッセージ
ご家族(介護する方)へのメッセージ

【著者紹介】
日本医科大学精神医学教室講師

内容説明

認知症は治らない。でも、できることがある―「薬」より「生活の張り合い」を!診療現場からの渾身のメッセージ。

目次

序章 認知症治療とは何を「治す」のか
第1章 忘れてもいい、できなくてもいい
第2章 生活を診る視点
第3章 本人を中心にした診察
第4章 BPSDを生む対人心理のゆがみ
第5章 もっと厳密にすべき認知症診断
第6章 単純化の病―精神科臨床の大きな問題1
第7章 二極化の谷間にある認知症―精神科臨床の大きな問題2
第8章 「張り合い」のつくり方―介護サービスの活用

著者等紹介

上田諭[ウエダサトシ]
京都府生まれ。関西学院大学社会学部卒業。新聞社勤務(記者)。1990年、新聞社を退社し、北海道大学医学部入学。1996年に卒業後、東京医科歯科大学附属病院神経科精神科、東京都多摩老人医療センター(現・多摩北部医療センター)内科および精神科、東京武蔵野病院精神科、東京都老人医療センター(現・東京都健康長寿医療センター)精神科に勤務。2007年、米国デューク大学メディカルセンターで電気けいれん療法(ECT)の研修を修了。同年、日本医科大学(東京都文京区)精神神経科助教、2011年より講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

そり

22
相手の心情、生活のペースに寄り添うことが第一。医師をさがす時も、家族の話ばかり聞く人でなく、本人の話をきちんと聞いてくれる人が好ましい。そして、脳の写真と心の状況や環境、どちらも軽視せず慎重に診断をくだせること。すぐに薬を処方する考えたがらない人は注意。▼認知症は悪いとは限らない。最期は楽であるとの見方もあるらしい。しかし、環境が充分とはいえない現状、つらいものがあるのではないか。お世話する人に余裕がなかったりして、自尊心がみたせなければ、徘徊といった行動につながる。薬という力で一時抑え込んでしまう。↓2015/09/02

カッパ

12
遠方に住む母の物忘れが気になっていた。でも、それでも父がいるからとみていたら父のほうが倒れてしまった。ということで認知症についての母のことを悩んでいるときに読んだ本。なんとなく、忘れないようになってほしい。と、方法や口うるさく言ってしまう。でもそれは逆効果だなと思った。近くないので電話しかできない。そのときの口調や内容は注意したいと思う。2020/07/05

ドシル

7
仕事がらみで資料として読んだ。確かに、メディアでは認知症の負の面を煽るような伝え方になっているかも、、とは思う。認知症を病ではなく、加齢による当たり前のこととして受け入れ、治すのではなくありのままでいいと受け止めようという考え方には共感できるし、理想ではあるけれどはたして自分の身内が認知症になった時に、そんな対応ができるか問われたら、自信はない。症状にもよるけれど、叱責してしまうかもしれない。けれど、長寿になった現代では認知症はどうしても避けられない。難しい問題である。2016/07/31

maaaa

6
何よりもまず当事者の話に耳を傾けること。どんなことにも通ずる大切なことを教えてもらえた感じがしました。周りの環境を変化させることで、すぐにではなくても認知症の当事者は変わっていく。それが結果的に楽な介護につながる。頭ではわかるけどなあ。実践できる自信がない。認知症の当事者は記憶力の低下だけでなく社会的に居場所を失っていく孤独感による影響が大きかったり、嘘をついたと思ったことが自分のプライドを守るための行動だったりするなど記憶力の部分を除けば普通の人と変わりないんだなと実感。2015/09/30

Tohru Soma

4
読めてよかった。色々と考えることがあった。 なりたくてなってるわけじゃない。 人の心と思いを自分は汲み取っているのか、と自分を迫られる。には、涙が出そうになった・・・。そんなこと考えたこともなかった。 どうしてもイライラに負けてしまう自分がいるが、改めなければ。2017/02/08

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