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「いかがわしさ」の精神療法

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  • サイズ B6判/ページ数 225p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784535983786
  • NDC分類 493.7
  • Cコード C3047

内容説明

精神科は得体の知れないところなのか?精神科医がホンネで話す、「こころの病」との付き合い方。

目次

些細なことと下世話なこと―診療の工夫について
医者のホンネ
「カウンセリングもどき」のこと
ふたつの経験―「叱る」というテーマに寄せて
臨床現場で出会う「キレる」人々
精神分裂病の名称変更―二〇〇二年における考察
受診しない精神疾患患者
精神科医の守備範囲―地域精神医療の観点から
妄想内容の変遷―統合失調症と妄想
統合失調症と家族への支援
親と子を鬱屈させる家庭内パワーゲーム
「だらしなさ」の背景にあるもの
多重人格はなぜ人を魅了するか
中年と犯罪
「大人になる」ってなんだろう

著者等紹介

春日武彦[カスガタケヒコ]
1951年京都生まれ。日本医科大学卒業後、産婦人科医を経て精神科医へ。都立精神保健福祉センター、都立松沢病院、都立墨東病院、多摩中央病院等に勤務。現在、成仁病院顧問(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

澤水月

10
実は02年から11年に主に専門誌?に書かれた文章を順不同に収録、突如内容の必要から「02年執筆」と断りある章で初めて気付いた。ほぼ10年、著者の考えはブレがなくずっと「いかがわしさ」を自ら感じていることを改めて認識。大人とは苦笑できること、という一言は凄く深い。前記02年の文はさらにその8年前、精神分裂病が統合失調症と言い換えられた時の思いを踏まえ書かれたもので、家族等にとって新名称のほうが大いに喜ばしいとしつつも埼玉市ではなく「さいたま市」と名付ける感性に通じたものをまた感じてしまうのも事実…と。同感。2014/01/22

こすもす

9
精神科のお医者さんはいったいどんなことをして治療するのだろう 単純な疑問だ。頭に浮かぶのは「薬」でも、薬だけで完治するものだろうか 外国ドラマや映画ではソファに横になり色々な話を先生が聞いてくれる  そんなシーンが多い。精神科のお医者さんって試験に受かればなれるものなのか  先生自身の人格や性格が大きく関わってくれるようなきがするが。 こうしたら必ずこうなるとは限らない(他の病気もそうだが」精神療法っていったい何だろう。2017/09/16

hiichi

8
家に帰るとあまり専門書は読みたくないタイプなのですが、春日さんは読みやすかったので、読み物として読了。家族の不安を軽減すれば、本人の症状も若干落ち着く、とか、それに精神科医は役に立たない、とか、いろいろ本音が垣間見れて共感しまくりでした。2016/05/19

しゃちべえ

7
仕事関連本。この著者は、気取りがなく、ユーモアとやや皮肉っぽさ、卑屈さ?が程よいスパイスになって専門知識がなくても、面白く読めてしまう。その割に「はっ」とさせられるポイントが多い。第15章「大人になる」ってなんだろう?で挙げられた3つの条件(他者の視点にたつ、曖昧さ・矛盾に耐える能力、妥協できる)は、精神的に健全さを保って生きていくのにとても大切だと、仕事しながらしみじみ感じる。人は笑える、大人は苦笑できる。確かに。2012/12/07

okaka

3
前文を読んだ時はいつものぼやきエッセイ調なのかなと思ったけれど、読み終えてみるといつになく真面目というか実践的な印象。処世のための三つの心構えは心に刻みたい。2013/09/13

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