感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
伊勢田和良
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「統合失調症とのつきあい方」を読みました。 「こころの科学」(2010年)の特集号です。 当事者(患者)とその家族の発言・体験談が多く、何度もウルっときました。 統合失調症を発症すると、当事者の人生が狂い、家族・人間関係が壊れ、治療のメドが立たない中で、もがくような苦闘が続きます。 難治の病気で、腕がよく親身に患者を治療する医者に出会うのはマレです。 かって精神科病院は、「暗い・臭い・汚い」の代名詞で、患者は人間扱いされず人権は無視され虐待を受けることが多く、宇都宮事件・大和川病院事件はその象徴でしょう。2015/07/03