出版社内容情報
「群の集合への作用」を重点的に解説した群論の教科書。
多くの教科書では、まず「群の公理的定義」が与えられて、群の構造を調べるというスタイルで執筆されている。一方、群はそれが対称性として作用する対象と強く結びついて、さまざまな興味深い「現象」をその背後で統制する。本書では、群のその側面を重視し、準同型定理に至る前の段階でも、群の概念を使ってさまざまな数学的な対象や現象を眺めることができるという点を、行列に関係する具体例や群の作用の視点から述べることに紙数を割いている。
群が生き生きと「はたらく」さまを通して、群への深い理解が得られる本。
内容説明
「群の集合への作用」を重視。多くの具体例を通じて現象を背後で統制する群について理解する。なんのためにこれを学ぶかをつねに伝えるよう具体的に記述。「例」や「例題」が豊富で、「なるほど!」と納得できる。
目次
第1章 変換の集まりから「群」の概念へ
第2章 群と部分群
第3章 群を調べるための基本ツール
第4章 群の集合への作用
第5章 群を群に作用させる
第6章 正規部分群と剰余群
著者等紹介
榎本直也[エノモトナオヤ]
1980年東京都練馬区生まれ。現在、電気通信大学准教授(2014年2月‐)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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