内容説明
古より人々を魅了し続けてきた整数の世界。現代では、群・環・体の理論や複素関数論などを用いて、いっそう深い結果が示されています。本シリーズでは、初等整数論から現代的な整数論の初歩に至るまで、さまざまな話題を一貫してやさしく解説します。親切な証明、数多くの具体例と練習問題、応用例や先の分野の案内を通じて、整数論の感動を届けます。
目次
第1章 整数の合同
第2章 不定方程式
第3章 数論的関数
第4章 連分数
第5章 群論
第6章 環と加群
第7章 体とガロア理論
第8章 代数的整数
第9章 p進数
著者等紹介
雪江明彦[ユキエアキヒコ]
1957年甲府市に生まれる。1980年東京大学理学部数学科を卒業。1986年ハーバード大学にてPh.D.を取得。ブラウン大学、オクラホマ州立大学、プリンストン高等研究所、ゲッチンゲン大学、オクラホマ州立大学、東北大学大学院理学研究科を経て、京都大学大学院理学研究科教授。専門は、幾何学的不変式論、解析的整数論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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MrO
2
記述は、かなり一般的になされているので、読み進めるのは、結構大変。しかし、わかっているのか、わかっていないかがわからない抽象的な概念の理解を確かめる多くの問題が納められていて、それが本当に助かる。順番としては、代数学を1、2を読んでから、整数論に行くべきだったか。ちょこっと整数論を勉強しようと言う安直な動機では、手に負えない本だ。2014/09/12
七草奈々子
1
代数学の基礎の基礎からガロア理論にまで至り、そこから代数的整数論のさわりまで学ぶことができる。行間も比較的狭い(のだろうか?)。ただ、p 進数については少々記述がアッサリしているようで、僕のような全くの門外漢にはかなり厳しかった。他の本にて補いたい。2018/01/29
マッ
0
初等整数論から始まり、デデキント環・離散付値に関する代数的な理論が説明され、p進数の解説で終わる。 数論で必要な代数学も群論からしっかりと解説していること、練習問題が結構充実しているのが特長的だ。 ただ、この本は可換環の局所化および離散付値を積極的に用いており、最初は難しく感じた。自分はそれに関連する内容を『環と加群』(岩波書店)で補い、理解を深めた。
p-nix
0
初心者向けかと思って購入したけど結構難しい2019/05/17
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