内容説明
ギャンブルで自分は運が良いと感じるのはなぜなのか?ポーカー・ルーレット他あらゆるギャンブルを、「運=ツキ」とともに、歴史から、数学的・心理的側面までよみとく意欲作。
目次
第1部 歴史(種、小石、骨;プロたち;コーヒーハウスからカジノへ;もう止められない;何兆ドルも賭ける)
第2部 数学(誰がロイヤルフラッシュを引いた?;コインの振る舞い;誰かが勝つはず;真に仰天の結果;腕と運のスペクトル)
第3部 心理(そのままにしておけ;やめ時を知る;数々の理論;ホットハンズ;運)
著者等紹介
メイザー,ジョセフ[メイザー,ジョセフ][Mazur,Joseph]
1942年ブロンクスに生まれる。マルボロ・カレッジ数学科教授。数学のみならず、その歴史や哲学についても講義している
水谷淳[ミズタニジュン]
翻訳家。東京大学理学部卒業。同大学院修了。博士(理学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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yakisoba
6
ギャンブルの歴史、数学、心理の三章で構成されていて、一番おもしろかったのは“心理”のパートだった。確率五分のギャンブルを繰り返した場合、人間は勝っている記憶だけ残って、負けている時の記憶は忘れる傾向にあり、その錯覚からトータルで負けてしまう…といったことが書かれている。私が今ひとつギャンブルにハマれないのは、負けた時の記憶が比較的鮮明に残ってしまうからなのだと思った。2013/10/04
K
3
各種ギャンブルと宝くじをやる奴はバカだと思ってたけど、俺がやってる株式も「なんとなく儲かるだろ」でやってるから同じことか?自分がコントロールできると思う事への錯覚はあるあるだわ。でも、カジノに一度は行ってみたい…。クラップス覚えなきゃだわ。2020/02/05
メルセ・ひすい
3
15-27 ★驚くべき大数の法則とは!…ランダムな出来事が数多く集まると、どうして数学的に予測できるようになるのか?小人数や個人よりも大勢の方が賢い選択ができるのは、なぜか?…どうして数学によって、偶然の原理のような驚くべき法則を組み立てられるのか?ギャンブルで自分は運が良いと感じるのはなぜなのか。ギャンブル好きの著者が、ポーカー・ルーレット他あらゆるギャンブルを、「運=ツキ」とともに、歴史から掘り起こし、数学的・心理的側面まで読み解く。 2011/06/23
Akiro OUED
2
株の取引きは、単なるギャンブルだと指摘する。株式市場とは、ファイナンスの場ではなくて、公営カジノだというわけだね。確実に儲けるのは胴元だけ、ということか。コイントスで、10回連続して表が出ても、次に表が出る確率は50%だと主張するより、コインの不正を疑うべきだと思う。2022/03/13
funuu
2
コインを投げて、裏、表の確率は、2分の1とは限らない?数学に強い人が読めばかなり、面白い本。株式市場もギャンブル。おそらく、国家、国家が担保する紙幣も、本命に近いギャンブルなのは、東日本大震災が証明している。さあ、何に賭けましょうか?2014/09/06