内容説明
“予備校の若きカリスマ講師”が“初老教授”となったいま、若い人たちに贈る「これが数学!」の講義。往時のエリートたちが興奮した「本当の数学」「数学的受験勉強」の伝説が、いま、蘇える!“数学の考え方・学び方”のヒントがここに。
目次
数学のクラシック鑑賞
伝統と流行
数学は解法を暗記するもの?
之を楽しむ者に如かず
“数学的意味”をしっかり理解する
小にして学べば、則ち壮にして為すこと有り
新ジャンルを開拓した伝説的名作
偉大な伝統ですら避けられない風化
理系vs.文系?!
数学における正解の意味〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
89
これまたある先生本で紹介されていたのですが、題名と中身が少し離れているのではないかと思いました。楽しむ要素の方が大きいと感じました。41の話題に確かに東大入試の数学問題を紹介しているのですが、問題を介してその問題から派生する考え方またその入試試験問題がどのように変わってきたことなどについてわかりやすく説明されています。後半は難しくなっていますが、私には面白い本でした。2023/11/19
Haruka Fukuhara
10
こういう大人に、倍くらいの年齢になったときになれていたらいいのかもしれない、と思えるなかなか魅力的な数学の先生。全共闘だったのか…とか語学マニアだったのか…とかいろいろと新情報が載っていて興味深かった。(主題ももちろん面白かった)若気の至りというのはやっぱり誰にでもあるんでしょうね。自分もいろいろと恥ずかしい思い出があってたまに思い出すといたたまれない気分になるけどあんまり気にしないで生きていこう。そしてあまり今後若気の至りを生産しないように気をつけよう…2017/05/26
休止中
7
図書館本:新刊コーナーにあったので手にとりました。最近、数学を題材にした本に興味を惹かれます。東大の問題を例にとりながら、筆者による見解が述べられている。「子曰 知之者不如好如者、好之者不如楽如者」 知識を持っているだけの人は、自ら進んでやっている人にはかなわない、自ら進んでやっている人も、心から楽しんでやっている人にはかなわない。何事も楽しんでやることは大切だなと感じました。理解を犠牲にしてひたすら機会的な暗記に走るような「努力型」の受験生には到底解けない。数学的なエレガンスが必要と感じたました。 2013/06/23
エヌ氏の部屋でノックの音が・・・
4
図書館本2016/05/17
浪人アジ
4
小生は東大を目指して勉強している者ですが、この本を読むまで『数学』というものの本質を実感できず、『面白くない』時ばかりを過ごしてきたように思います。 定義を抑えないでただ覚え込む。という現在の高校教育に疑問を覚えました。 実際、自分の高校もこのような状況がピタリと当てはまり、数学の『楽しさ』を体感できるような教育が行き渡る日が来ることを楽しみにしております。 駄文失礼しました。2014/09/15