内容説明
本書では、円周率πとそれに関連する事柄について論ずる。πは本来、円の周や面積を計算するための定数であるが、実は円に関係しないところでも、微分積分学では驚くほどいたるところに姿を現す。そこで本書では、特にπの微分積分学全般における役割について、まとめて論じている。
目次
アルキメデスの発見
楕円・レムニスケート
整数の組み合わせ
ビュフォンの針
関数の漸近的近似
広義積分
無限級数
ヴィエタの公式
無限積
ゼータ関数ζ(s)
ウォリスの公式
スターリングの公式
調和級数とオイラー定数
連分数
基本列、一様収束
アーク・タンジェント関数
マチンの公式とその改良
ガウスと算術幾何平均
フーリエ級数
ベルヌーイ数
ζ(2p)の値
ガンマ数
無理数・超越数
付録 πの小数点以下1000桁までの展開
著者等紹介
寺澤順[テラサワジュン]
1947年東京に生まれる。1969年東京教育大学(現・筑波大学)理学部数学科を卒業。1971年同大学院修士課程を修了。その後、群馬大学講師を経て、ニューヨーク州立大学に留学。1977年Ph.D. with Distinction。防衛大学校総合教育学群教授。専門は集合論的位相空間論、コンパクト空間論、次元論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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