目次
第1章 環とその基本的性質
第2章 加群と準同型写像
第3章 加群の直和分解と直既約加群
第4章 射影加群、移入加群および平坦加群
第5章 加群の圏と関手
第6章 環と加群のホモロジー次元
第7章 アルティン環とネーター環(イデアル論)
第8章 アルティン環およびネーター環上の加群(表現論)
著者等紹介
岩永恭雄[イワナガヤスオ]
1946年東京都に生まれる。1969年東京教育大学(現在の筑波大学)理学部数学科を卒業。1972年東京教育大学大学院修士課程を修了。現在、信州大学教授(教育学部)。理学博士、専門は環論
佐藤真久[サトウマサヒサ]
1952年東京都に生まれる。1975年東京教育大学(現在の筑波大学)理学部数学科を卒業。1977年東京教育大学大学院修士課程を修了。現在、山梨大学教授(工学部土木環境工学科)。理学博士、専門は環論
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感想・レビュー
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mft
4
この前「加群とホモロジー代数入門」を読んだので、それなりに読み進められた。主に非可換環が対象で、ネーター環やアルティン環の性質を見ていく題材にそこまで興味が持続しなかったので、こういう話題が書いてあるんだというのを知ったという程度2024/11/17
liquor
1
ホモロジー代数及び(非可換)環論の入門書として標準的かつ薦められるものです。説明は概ねわかりやすく、コーヒーブレイクや数学者の横顔紹介もあるなど楽しく読める本だと思います。誤植は少なからずありますが(第3刷)容易に訂正可能です(ひとつ指摘しておくと、82頁3行目の包含は成り立たず、この証明は誤りです)。また加群圏と森田同値に関する第5章では本当に加群圏しか考えていないため、圏同値の定義が森田の定理ありきのものになっています。もし違和感を覚えるようなら『圏論の技法』の4.4節などを参考にするとよいでしょう。2017/02/04