出版社内容情報
宇宙における最も激しい爆発現象。原因は謎で多くの未解決問題が残る。重力波とともに観測され、注目を浴びるこの現象に迫る。
第1章 観測の歴史
1.1 ガンマ線バーストの発見
1.2 中性子星説とぎんが衛星
1.3 BATSEによる観測
1.4 BeppoSAXと地上観測による残光の発見
1.5 HETE-2衛星の活躍
1.6 Swift以後の進展
1.7 重力波天文学の時代へ
第2章 即時放射の観測
2.1 発生頻度と強度分布
2.2 光度曲線と継続時間
2.3 スペクトル
2.4 各種の相関関係
2.5 高エネルギーガンマ線放射
2.6 偏光観測
2.7 可視光閃光
第3章 残光の観測
3.1 光度曲線
3.2 スペクトルとモデル
3.3 可視残光の偏光
3.4 残光における相関関係
第4章 放射機構と運動学
4.1 概観
4.2 相対論的運動の必要性
4.3 中心エンジン
4.4 ジェットの加速
4.5 内部衝撃波と即時放射
4.6 代替モデル
4.7 高エネルギー粒子
4.8 残光
第5章 起源
5.1 赤方偏移の測定
5.2 超新星との関連
5.3 長い種族のバーストの発生環境
5.4 長い種族のバーストの親星
5.5 短い種族のバーストの発生環境
5.6 重力波放射
第6章 遠方宇宙の探針
6.1 赤方偏移の分布
6.2 宇宙の再電離
6.3 母銀河の星間ガス
6.4 星形成と物質進化の歴史
6.5 初代天体
6.6 宇宙論パラメータへの制限
6.7 背景放射と高エネルギーガンマ線
6.8 基礎物理理論の検証
付録
A.1 理想磁気流体の基礎方程式
A.2 軸対称定常系
A.3 磁気駆動風の振舞い
A.4 自転するブラックホール周囲の電磁場
A.5 ブランドフォード-ズナジェック過程
河合誠之[カワイ ノブユキ]
著・文・その他
浅野勝晃[アサノ カツアキ]
著・文・その他
内容説明
重力波天文学が始まった今、新たな探究のステージへ。―宇宙で最も激しい爆発現象であるガンマ線バースト。この謎に迫り、遠方宇宙を探る。
目次
第1章 観測の歴史
第2章 即時放射の観測
第3章 残光の観測
第4章 放射機構と運動学
第5章 起源
第6章 遠方宇宙の探針
付録
著者等紹介
河合誠之[カワイノブユキ]
1958年、栃木県生まれ。1985年、東京大学大学院理学研究科物理学専門課程修了。ロスアラモス国立研究所研究員、理化学研究所研究員、先任研究員、副主任研究員を経て2001年より東京工業大学教授、理学博士。専門は宇宙物理学、特に人工衛星によるX線・ガンマ線観測および地上光学赤外線観測にもとづく、ガンマ線バースト、中性子星、ブラックホールなどの高エネルギー天体の研究・観測装置の開発。文部科学大臣表彰科学技術賞、日本天文学会林忠四郎賞を受賞
浅野勝晃[アサノカツアキ]
1971年、函館市生まれ。1995年、立命館大学理工学部数学物理学科卒業。大阪大学、国立天文台、東京工業大学を経て、東京大学宇宙線研究所准教授。博士(理学)。専門は高エネルギー宇宙物理学の理論的研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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