出版社内容情報
江沢洋の西洋と日本の物理学史・科学史に関する論考から精選した第V巻。科学史家岡本拓司による興味深いエッセイも収録。
目次
第1部 物理学はいかに発展してきたか(20世紀までの物理学;物理学の革命とパラダイム転換;ファインマンと現代物理学;ゲノムの彼方に)
第2部 日本の物理学(日本史の中の科学;物理学事始;理解の奥行き;日本の科学者―草創期の人々を中心に;寺田寅彦の担っていたもの・担うもの;光の圧力と漱石と寅彦;天からの手紙を読む;相対性原理の実験方法;石原純から現代へ―100年前からのメッセージ;仁科芳雄がもたらしたもの;仁科芳雄と日本の原子科学の曙;湯川秀樹と朝永振一郎―独学で育った2人のノーベル賞学者;湯川・朝永ち日本の基礎物理学;日本における素粒子の系譜;素粒子論グループ;量子物理学の戦後史―日本からの寄与;数物学会の分離と二つの科学;日本物理学会の創立50周年に際して)
第3部 思い出すこと(得がたい手ほどき;朝永物理学との出会い;失われた物理的感受性;番衆会のことなど;『物理の歴史』が出た頃)
著者等紹介
上條隆志[カミジョウタカシ]
1947年群馬県に生まれる。1971年東京教育大学理学部物理学科を卒業。1973年同大学大学院理学研究科修士課程を修了。その後、東京都立高校の教諭を務め、2008年3月定年退職。現在はフリーター。1973年より東京物理サークルにて活動を続けている。また全国高校生活指導研究協議会(高生研)の代表を務めた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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