出版社内容情報
実世界と並行して存在するp進世界に姿を変えて同時に存在するp進ゼータ関数。p進数を出発点に、その先の岩澤理論まで見据える。
内容説明
異世界のゼータ関数。実世界と並行して存在するp進世界に、姿を変えて同時に存在するp進ゼータ関数。p進数を出発点に、その先の岩澤理論までを見渡す入門書。
目次
第1章 ベルヌーイ数とゼータ関数
第2章 p進数
第3章 p進ゼータ関数とp進L関数の構成(1)―久保田‐レオポルドの方法
第4章 p進測度とp進積分
第5章 p進ゼータ関数とp進L関数の構成(2)―p進積分による方法
第6章 p進L関数と岩澤理論
第7章 総実代数体上のp進L関数
第8章 p進L関数に関係する予想
著者等紹介
青木美穂[アオキミホ]
1974年神奈川県茅ヶ崎市生まれ。1997年東京都立大学理学部数学科卒業。2002年東京都立大学大学院理学研究科数学専攻修了。博士(理学)。岡山理科大学理学部講師などを経て、島根大学学術研究院理工学系准教授。専門は数論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mft
3
昔こういう話を理解しないまま聞いていたなあ、という懐かしさもあり、少しばかり進めたにせよ相変わらず理解が追いつかない哀しさもあり。まともに理解しようと思ったらやっぱり腰を落ち着けてこつこつ勉強するしかないんだろうな2024/03/19
LUNE MER
2
最初から自分の理解の範疇を超える内容であることは分かっているので、ホンモノの薫りだけ味わう目的で最初の2割くらいは内容理解した上で残りは雰囲気読み。この感想欄では「数学の本を愉しむのに必ずしも完全理解は不要である」ということを強調したい。別に相対性理論や量子力学を理解しなくともSFは愉しめるのである。数学の場合、起こっている現象が物理以上に日常感覚からかけ離れている点は否めないが。特にゼータ関数というテーマになると「美しい」というよりは「神秘的」としか言いようがない。2019/06/26