出版社内容情報
19世紀後半は西洋由来の知識のもと近代国家形成への営みが多様に展開した。当時の思想作品を原典と照合し多彩な試みの内実に迫る。
目次
1 自由(“シヴィル”と“ポリティカル”の境界―明治日本における“自由”観再考;『人権宣告弁妄』と『新聞演説自由論』の間―明治期日本翻訳本から見たベンサムの思想世界;酒井雄三郎における「近世文明」論と社会主義批判―共和主義思想との関連をめぐって)
2 国民(ブルンチュリと近代日本政治思想―「国民」観念の成立とその受容;日本近代国家創設期における「ネイション」像の相剋)
3 公論・公議(栗谷李珥の朋党論―比較朋党論史への一試論;江藤新平の政体観に関する一考察―「左院」および「国議院」構想を中心に)
著者等紹介
山田央子[ヤマダエイコ]
青山学院大学法学部教授。立教大学経済学部経済学科卒業後、学士入学にて東京都立大学法学部政治学科卒業。この間一時休学しG¨ottingen大学Sozialwissenchaftに在籍。東京都立大学大学院社会科学研究科政治学専攻博士課程単位取得済退学、博士(政治学)。東京都立大学法学部助手、青山学院大学法学部助教授等を経て、2007年より現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。