出版社内容情報
2020年、会員任命拒否で注目を集めた日本学術会議。会長を務めた筆者がその歴史、目的、実績を考察し、独立した学術組織の社会的使命とその在り方を示す。
内容説明
元会長が日本学術会議の在り方を提議。2011年から2期6年、日本学術会議会長を務めた著者の任期終了後3年経った2020年10月1日、6名の会員候補者が首相によって任命拒否される事態が起こった。これを契機に書かれた本書は内外の学術組織の活動を明治期から歴史的に考察する縦糸と、戦後、日本学術会議が取り組んできた主要課題を考察する横糸から構成する。捻じ曲げられた形で議論される日本学術会議の在り方に筋道を示し、建設的な提議をなす書。
目次
第1章 首相による会員任命拒否問題
第2章 日本学術会議前史
第3章 日本学術会議の設立と変遷
第4章 二〇〇五年法改正―行政改革と学術会議
第5章 日本学術会議の活動
第6章 学術会議改革論
著者等紹介
大西〓[オオニシタカシ]
愛媛県松山市生まれ。東京大学工学部卒業、同大学院博士課程修了、工学博士(都市工学)。長岡技術科学大学助教授、アジア工科大学院助教授、東京大学助教授、教授。日本学術会議会長(2011年~17年)、豊橋技術科学大学学長(2014年~20年)。東京大学名誉教授、豊橋技術科学大学名誉教授。日本都市計画学会会長、日本計画行政学会会長などを歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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