端宗哀史〈下〉

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  • サイズ B6判/ページ数 291p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784535586208
  • NDC分類 929.13
  • Cコード C3022

出版社内容情報

叔父(後の世祖)により17歳にして王位を追われ殺害された朝鮮王朝第6代国王・端宗の悲劇を、朝鮮近代文学の祖が描く歴史小説。


失国篇(つづき)

忠義篇

血涙篇

内容説明

叔父・首陽大君(のちの世祖)により17歳にして王位を追われ殺害された朝鮮王朝第6代国王・端宗の悲劇を、朝鮮・韓国近代文学の祖、李光洙が活写する歴史小説。下巻は、義臣(死六臣)たちの復位計画の失敗、君への降格、謫所での最期まで。

著者等紹介

李光洙[イグァンス]
1892年朝鮮平安北道定州で生まれる。1905年留学生として渡日。明治学院、早稲田大学で学ぶ。1919年3・1独立運動の起爆剤となる「2・8宣言」を執筆。1940年戦争激化に伴う弾圧に屈し、香山光郎と創氏改名する。1945年反民族行為処罰法で収監。1950年朝鮮戦争で北朝鮮軍に拉致され、平壌で没す(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

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崩紫サロメ

15
癸酉靖難から端宗の17歳での死まで。名ばかりの王となり、叔父の首陽大君への譲位を決めるまでの端宗や王妃の心細い心情が細やかに描かれているが、譲位後の話としては、幼い甥に対して後ろめたさを感じる首陽大君(=世祖)や、友人であった成三問を裏切り、功臣として生き残った申叔舟らについての描写が印象に残る。申叔舟は訓民正音制定に尽力した人物であるが、この件で変節漢の烙印を押される。親日派の烙印を押された作者李光洙とどこか重なるところがあって、何とも言えない悲しさがある。2021/06/20

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