内容説明
なぜ老いるのか、寿命はどこまで延びるのか。老いの多様性に応え、充実した生、豊かで健康な老いを実現するために求められる条件とは何か。老化と高齢社会をめぐる学際的な知の到達点。
目次
均衡のなせる技としての老い(老化)―進歩と尊厳の狭間で
時と世界に無抵抗ではない―老化する脳の可塑性
人間の寿命の可塑性とその影響
進化からみた老い
老化の分子メカニズム
老化のモデル生物
加齢による疾病
未来の治療法
老齢における技術―行動科学の観点からの可能性
50歳を超えてからの教育と学習―可塑性と現実
老いの歴史性と社会的相対性
高齢社会の政治―世代間契約から世代間紛争へ?
著者等紹介
グルース,ペーター[グルース,ペーター][Gruss,Peter]
1949年生まれ。生物学者。2002年からマックス・プランク協会総裁。これまでの研究業績に対して、ニーダーザクセン州賞、ライプニッツ賞、ルイ・ジャンテット医学賞、ドイツ連邦大統領未来賞など、数多くの表彰を受けている
新井誠[アライマコト]
1950年生まれ。1973年、慶應義塾大学法学部卒業。1979年、ミュンヘン大学法学博士。2006年フンボルト賞受賞。現在、筑波大学法科大学院院長、日本成年後見法学会理事長、信託法学会常務理事、公益信託成年後見助成基金運営委員長
桑折千恵子[コオリチエコ]
日本大学理工学部薬学科卒業。ドイツ留学を経て、現在日独会議通訳者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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