内容説明
対立と競争を基本とする西洋思想では、混迷・退廃した今の社会を救うことはできない。調和と協調を旨とする仏教思想によってのみそれは可能となる。特定の宗派に偏ることなく、人類の至宝・仏教思想を根底に据え、それが現代の社会に生かされなければならないとの視点から、もっと社会問題に取り組むべきであるとの著者年来の主張を、平明な言葉で伝える注目すべき警世の書。
目次
第1部 社会科学(これからの経済学―新しい経済学を求めて;競争社会の功罪―資本主義の発展と経済競争;規制改革はいかにあるべきか;税制改革はいかにあるべきか;日本の食糧問題はいかにあるべきか;社会保障と相互扶助;現行憲法と平和政策)
第2部 仏教思想(理想国家の原型―アショカ王の治世;仏教における教理と実践;「慈悲」とはなにか;「中道」とはなにか)
-
- 和書
- 江戸時代あれこれ