出版社内容情報
現代の地球規模の緊急事態という文脈から、カウンセリングや心理療法に対する従来の考え方の妥当性を問い直す、希有な一冊。
【目次】
はじめに(Alisoun Neville) 17
序 章 21
第1部 基盤 33
第1章 Rogersを真摯に受け止める……………………………………………………………38
哲 学 38
もう一つの啓発思想――新しい知的伝統 43
生きている世界――存在することと成長すること 46
より大きく,創造的な形成傾向 48
有機体哲学 50
治療的関係,あるいは治療的かかわり 53
直観(感)――前提条件や資質,そして学問の次なるフロンティア 58
よき生き方 59
結 論 61
第2章 ものの心…………………………………………………………………………………63
はじめに 63
5つの心を持つ動物たち 66
太古の心 68
魔術的な心 71
神話的な心 75
精神的‐合理的な心 79
統合的な心 83
要 約 86
結びに代えて――心と脳 87
第3章 私たちというのは――存在の基盤……………………………………………………90
私,私たち,あなた,彼ら,そして,それ 92
主体としての自己――私と私たち 97
有機的なプロセス――私たち 101
生きている宇宙――それ(it)/私たち(us)/私たち(we)/私(I) 104
つながり――間にあるもの 108
道を見つける――私たち全員 113
第4章 パーソンセンタード心理学とセラピー,エコ心理学,そしてエコセラピー……117
はじめに 117
パーソンセンタードの心理学の有機的・生態学的側面 119
パーソンセンタードセラピー――エコセラピーとしてのアプローチ 126
結 論 138
第2部 条件 139
第5章 私たちは他者なしには想像できない――治療的かかわりにおける接触と差異……142
はじめに 142
相互依存,間主観性,想像という行為 143
有機体心理学 150
接触/出会い,かかわり,そして想像すること 155
第6章 自然喪失への慟哭――不一致と疎外(Len Gillman) ………………………………162
はじめに 162
自 然 163
気候変動 165
種の減少と絶滅 167
森林の消失 168
海洋のプラスチック汚染 169
外来有害生物種
内容説明
ロジャーズの理論と原則をエコ心理学の視点からアップデートする!パーソンセンタード心理学を、主に個人に適用するものから、有機体、そして生きているこの世界にも適用するものへ更新する。現代の地球規模の緊急事態という文脈から、カウンセリングや心理療法に対する従来の考え方の妥当性を問い直す、これまでにない一冊。
目次
第1部 基盤(Rogersを真摯に受け止める;ものの心;私たちというのは―存在の基盤;パーソンセンタード心理学とセラピー、エコ心理学、そしてエコセラピー)
第2部 条件(私たちは他者なしには想像できない―治療的かかわりにおける接触と差異;自然喪失への慟哭―不一致と疎外;不安でいながら一致していること、そして一致しながら不安であること;希望のプロセスとして失望を受容すること;共感の5種と4モード;経験することと知覚すること)
第3部 自由―責任とともに(セラピーを自由にする;セラピストを自由にする)
著者等紹介
ネヴィル,バーニー[ネヴィル,バーニー] [Neville,Bernie]
1938‐2021。結婚して家族を持つまでDe La Salle Brotherの一員だった。学者、カウンセラー、著作家で、パーソンセンタード心理学、ユング心理学、プロセス哲学に高い関心を持ち、これらに造詣が深い。オーストラリアのメルボルンにあるスウィンバーン工科大学高等教育学科、そしてフェニックス研究所教授
チューダー,キース[チューダー,キース] [Tudor,Keith]
アオテアロア・ニュージーランド、オークランドのオークランド工科大学心理療法分野の教授。同所で、心理学的セラピー研究グループの共同主催者も兼務。国際的に知られた著述家
門本泉[カドモトイズミ]
大正大学臨床心理学部教授。筑波大学大学院システム情報工学研究科修了(博士)。矯正施設にて法務技官として勤務した後、2022年より現職。認定専門公認心理師、臨床心理士、国際TA協会教授・スーパーバイザー級TAアナリスト(心理療法分野)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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