内容説明
心を傷つけるのも人。その心を癒すのも人。読売新聞人生案内で「心温まる」と評判の名回答を百選。
目次
若葉ゆえさまざまな風受けて立つ(養護の先生に恋した;異性と談笑、変に見られる ほか)
水仙や情の切っさき和らげり(「結婚は我慢すること」と彼氏;趣味仲間、食事の誘いが嫌 ほか)
歳月を共に味わう土瓶蒸し(夫への愛情が冷めた;婚約指輪、使い回しだった ほか)
起き上がり小法師に春の光さし(話し下手、要領悪く自己嫌悪;自分は成長しているか ほか)
著者等紹介
増田明美[マスダアケミ]
スポーツジャーナリスト・大阪芸術大学教授。1964年、千葉県いすみ市生まれ。成田高校在学中、長距離種目で次々に日本記録を樹立する。1984年のロス五輪に出場。92年に引退するまでの13年間に日本最高記録12回、世界最高記録2回更新という記録を残す。現在はスポーツジャーナリストとして活躍中。2007年7月には初の小説『カゼヲキル』(講談社刊)を発表。2001年から10年間、文部科学省中央教育審議会委員を務める。厚生労働省健康大使(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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バトルランナ-
27
僕も仕事のためにラジオの人生相談を毎日聞いてバーチャル答えを出していました。まあ、プロと同じ答えになることはほぼないです。この相談にその答えはないだろうと言うのが他の相談者に比べて少ない。仕事とは言え、知るかそんなん。と言う相談にも丁寧に答えます。結婚をマラソンに例えていました。ランナーとシューズだって。自分の足とシューズに微妙なずれや違和感があると長い距離を走っていく途中で痛みを生じ、時には棄権を余儀なくさせられることもあるのです。もう1つは呼吸だって。一緒にいて呼吸が楽な方がいいだって。一緒にいるとき2015/11/23
くれよん
24
読売新聞の「人生案内」をまとめた名回答。増田さんにそっと手を包まれ、あの美声で励まされているような優しさに溢れた回答に、相談者も納得して次へと進めるだろうと思った。2025/04/28
ノンミン
5
10代の若者から40~50代の幅広い世代の人からの相談に真摯に励ましながらほどよい距離を取ってアドバイスする増田さんの才能の凄さを感じました。とても相手を大切にされるお方と思いました。スポーツの経験を生かした回答も良かったと思います。2022/07/30
eipero25
5
薬にも毒にもならないゆるゆるな回答が多いけれど、マラソン選手時代に苦労しただけあって、精神の強さが感じられる。 どんな相談者にも、まず、いいところを褒める。 そこからの提案という形式をよくあみだされましたね。 2017/01/14
kamakama
5
読売新聞に増田明美さんが回答なさったものをまとめた一冊です。温かくやさしく抱きしめるように、悩む気持ちを受け止める増田さん。マラソン中継でお聞きするあの柔らかい声が聞こえてくるようでした。2013/08/16