内容説明
心理臨床の場で何がおこっているのか。その能動的な営みを明らかにする。
目次
カウンセリングとは
きく1―聴く
きく2―効く
まつ
あう
みる
わかる
ずれる
きる/きれる
つなぐ/つながる
はなす
よむ
かく
ふれる
著者等紹介
桑原知子[クワバラトモコ]
京都大学大学院教育学研究科教授。臨床心理士。1955年滋賀県生まれ。1984年京都大学教育学研究科博士課程修了。1987年京都大学教育学博士。1987、1989年、スイスのユング研究所に留学。姫路獨協大学助教授を経て、現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
コジターレ
4
読メ登録前に読了。誰もが上手く説明できない「カウンセリングでは何が行われているのか」というテーマについて書いた挑戦的な本。面白かった。
ゆう@公認心理師
2
p28 カウンセラーは「話」を聴いているのではなく、その話を話している「人」を聴いているのである。 p94 「わかる」でも「わからない」でもなく、「わからなくもない」 p107「ずれ」 母子間に生じる様々な「ずれ」のリスクの問題は、臨床的二者状況にも当てはまるものが多い。「ズレ」を埋める側にまわるのは、子どもであり、CLの方だ。2019/07/02
みなと
2
「わかる」章が技術的な参考にはなりましたが、「ふれる」章の重みと「おわりに」が一番心に響きました。 以前に「カウンセリングの根拠って何?」と責められ、答えを探し続けていたけど、この本を読んだ今の私なら「カウンセラー自身の良心」と答えられます。2010/10/20
くままー
1
カウンセリング行為のエッセンスとなることば(例えば「まつ」など)の意味や行為を一つ一つ丁寧に読み解いている一冊。初学者にとっても、臨床経験を重ねた方が読まれても、気づきの多い一冊。この本に院生の時に出会いたかったなぁ…。2013/05/04