内容説明
日本における芸術療法の萌芽から四十有余年。わが国の芸術療法は質量ともに世界最高水準にある。代表的な技法をとりあげながら、日本の芸術療法の到達点と今後を展望する。
目次
1 芸術療法とは(芸術療法の現在―日本の現況と海外の動向;イメージ表現の心理学―芸術療法とそれを包む場;芸術療法の適応と注意点;絵画療法と表現病理―知っておくべき表現病理学的ことがら)
2 芸術療法とその技法(個人絵画療法;集団絵画療法;コラージュ療法とその展開;箱庭療法;音楽療法;詩歌療法;芸術療法としての心理劇;ダンス・セラピー)
3 芸術療法の新たな広がり(ターミナルケア施設における芸術療法;老年期痴呆と芸術療法)
著者等紹介
飯森眞喜雄[イイモリマキオ]
東京医科大学医学部精神医学教室教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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riviere(りびえーる)
9
芸術療法の概観。絵画、音楽、コラージュ、箱庭、陶芸、詩歌、ダンス、心理劇などが紹介されている。イメージ表現を媒介にしてクライアントが変化していく様子も語られており興味深かった。2018/01/27
LS
2
様々な種類の芸術療法のさわりを学べた。詩歌療法というものの存在を初めて知り、興味深かった。2018/06/22
no
0
芸術を用いた様々な心理的アプローチに関しての概要を記した一冊。各療法によって異なる特徴的な点もあり、どの療法でも通底する点もあり。芸術的な手段を用いる療法をする際には、入門書として一読する価値があるように思う。2024/10/15