出版社内容情報
近年、経済学分野において、多様な大規模ミクロデータが利用可能になると同時に、データ分析の手法が著しい発展を続けている。経済セミナー増刊号『進化する経済学の実証分析』では、さまざまな実証研究の手法について、その内容や発展経緯を概観し、さらに、それらの手法が経済学の諸分野においてどのように用いられ、学問の進展や現実社会にどのような影響を与えてきたのかを紹介した。またこれらを通して、これからの経済学において実証研究が果たす役割について考察した。『[新版]進化する経済学の実証分析』では、好評であった増刊号を新版として書籍化する。書籍化にあたって、ここ数年の経済学分野における実証分析の進展を盛り込む。
内容説明
経済セミナー増刊号『進化する経済学の実証分析』が、増補改訂してパワーアップ。経済学の実証分析のフロンティアがわかる決定版。
目次
第1部 基本をおさえる(実証分析が切り拓く経済学の未来;経済学における実証分析の新たな潮流;経済学はリアルワールドとどう向き合うべきか;実証分析手法の現在;経済学における実証分析の進化;応用ミクロ計量経済学の手法と論点;経済学における実験的アプローチ;機械学習と計量経済分析のこれから;実証分析をめぐるさまざまな論点;識別とは何か;「誘導型推定」v.s.「構造推定」;開発経済学における計量的アプローチ;RCTによる開発経済学研究の来し方行く末;ルーカス批判とマクロ計量分析;評価装置としての経済モデルとカリブレーション)
第2部 最先端を知る(各分野の実証研究;マクロ経済学;ファイナンス;行動経済学;産業組織論;労働経済学;開発経済学;教育経済学;医療経済学)