内容説明
経済物理学で、人間の行動・心理を解き明かす。統計的な手法を使って、ブログなどの大規模データを解析。マーケティング予測等に活用する方法も紹介。
目次
第1章 経済物理学とソーシャルメディア(ソーシャルメディアの誕生;統計物理学とは;経済物理学の誕生;ソーシャルメディアの経済物理学)
第2章 ブログ分析システム(ブログ分析システムが生まれた背景;ブログ分析システムの目的と構成要素 ほか)
第3章 ブログデータの解析(頻度時系列の前処理;単語出現頻度の時系列1―日常語の変動 ほか)
第4章 ブロガーモデル(ブロガーモデル構築の方針と目的;ターゲットとなる実データの経験則 ほか)
第5章 ソーシャルメディアデータの応用分析(概観;金融市場;マクロ経済指標;マーケティング;その他)
著者等紹介
高安美佐子[タカヤスミサコ]
1987年名古屋大学理学部卒業。1993年神戸大学大学院自然科学研究科修了。1997年慶應義塾大学助手。2000年公立はこだて未来大学助教授。現在、東京工業大学大学院総合理工学研究科准教授。博士(理学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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yyhhyy
4
後半の指数関数やべき分布やジップの法則などの社会の数理モデルの事例紹介が網羅的で良い。ソーシャルメディアから知見を得るということに関してはまだまだ見えていないようだ。2016/04/10
さっとん
0
少し情報は古いが、ソーシャルメディアのデータによって社会現象の予測が現状どれだけ可能になっているのかがよくまとまっている。 ソーシャルメディアを活用することで消費者行動や今まで見ることができなかった人間一人一人の思考・行動の集積が可視化される。 理系からは科学ではないと言われ続けてきた経済学が新しい一歩を踏み出す時代が来た。2017/11/11