内容説明
魚を食べられなくなる日がやってくる!?漁業問題のあれこれを経済学をかじっていない方にも楽しくわかるように説明する。
目次
日本の食を支える野生生物―さかな
漁業は見えざる手に導かれず
カツオがマグロに、タラがカニに
魚を獲る仕事、魚を獲る遊び
海洋大国ニッポン
魚の値段と油の値段
魚市場とレモン市場
食料自給率のマジック
漁業はエコか
漁業における貧困と格差
水産物貿易のドライバー
人間の幸せか、魚の幸せか
著者等紹介
山下東子[ヤマシタハルコ]
1957年大阪市生まれ。1980年同志社大学経済学部卒。1984年米国シカゴ大学大学院経済学研究科修士課程修了。1992年早稲田大学大学院経済学研究科博士後期課程単位取得退学。博士(学術)広島大学。現在、明海大学経済学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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メルセ・ひすい
1
× データー並べただけ2009/11/07
こぺたろう
0
総じてみれば、面白い本でした。 前半の裏話めいた部分なんか、夢中になって読みました。 が、後半になるにつれて、???な部分がちらほら。 シロツメタガイ(これは、ホンビノスでしょう)といった誤記などを気にしながら読み進めていくと、 「海洋生物学の知識はない」旨の記述が。 まあこれで合点がいきましたが、もう少し掘り下げられたのではないかなあ。 2013/01/02
紙魚
0
どこかで読んだことのあることが多かったが、始めの一冊にならよいのだろう。TACの問題点は他の人もよく言っており、どうやって利害を一致させてうまく資源を持続的に利用できるか考えねばなるまい。食料自給率の項はなかなかおもしろかったし、統計を読む力を養わねばと思うようになった。2009/12/09