経済学を知らないエコノミストたち

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 224p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784535552845
  • NDC分類 332.107
  • Cコード C3033

出版社内容情報

日本の経済論争はなぜ不毛なのか? その真因は、エコノミストの多くが経済学を理解していないことにある。「経済専門家」たちの誤りを、実名を挙げて喝破。

内容説明

日本の経済論争はなぜ不毛なのか?その真因は、エコノミストの多くが、こともあろうに拠って立つべき経済学を理解していないことにある。「世間知」だけでものを言う「経済専門家」たちの誤りを、実名を挙げて喝破する。

目次

第1部 経済論争を不毛にしているのは誰か(人々はなぜ経済学を嫌うのか;専門人としての役割を自覚していない「専門家」;経済政策論争の焦点;より実り多い経済論争のために)
第2部 検証・日本の経済論争 2000‐2002(グローバル資本主義の危機?;アジア通貨バスケットは必要か;金融「量的緩和」反対論の没論理性;為替相場も日銀の責任のうち ほか)

著者等紹介

野口旭[ノグチアサヒ]
1958年生まれ。1982年東京大学経済学部卒業。1988年東京大学大学院経済学研究科博士課程修了。専修大学経済学部講師、助教授を経て、現在、専修大学経済学部教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

101
若干古いのですが、日本経済に関しての論点がどのような視点からなされているのかを知るにはいい本であると思います。私は著者の属するリフレ派ではないので、この著書で批判しているところには即三世というわけではないのですが、客観的に論じておられるところは参考になる本であると感じます。2016/03/19

白義

2
きちんとした経済学の見識に基づいた経済論争の勧め、ということで、バンバン実名が出て積極的な批判が展開されている。主張の要旨は二点で、通貨危機はグローバル経済よりむしろ固定相場制の問題だということと、日本の景気の停滞はデフレで、日銀はインフレ目標にコミットすべしということ。第一部で経済論争への批評と大筋の立場が明示されているのでさくさく読める。時評だが失われた10年どころかすでに20年になりそうな現在でも、この本から学ぶことは大きい。経済論議を観る目が養える明快な一冊2012/07/25

kentatnek

1
「良いデフレ」は存在しない。供給側要因のデフレは、結果として失業率を高める。2014/05/11

とりもり

1
2000年頃の連載を書籍化したものなので、若干の古さは否めない。しかし、話題の中心は為替問題、デフレ、財政赤字、構造改革など現在でも通じるものばかり(それだけ日本経済に進歩がないとも言えるが…)。それらの論点を通じ、いかに似非エコノミストが多いかを純粋に経済学的な議論で描き出す。特に、「構造改革なくして景気回復なし」という、需要不足に起因するデフレを無視したサプライサイド改善策が、景気回復にとっていかに無意味かについては何度も語られる。それだけこの誤解は根深いということか…。良書。★★★★★2012/02/04

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/164774
  • ご注意事項

最近チェックした商品