出版社内容情報
世界で一番読まれている経済学のテキストの改訂版。ミクロからマクロまで、これ1冊で経済学のエッセンスをすべて学べる
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヒロキです
12
[重要所メモのみ]古典派経済理論は、貨幣供給と物価水準のような名目変数が雇用量や産出量に影響しないという仮定に基づく。仮定は長期で正しく短期では異なると大半の経済学者は考える。総需要曲線は3つの理由で右下がり。第一は物価水準の下落は家計の貨幣保有残高の実質価値を高め支出を刺激するとする資産効果。第二に利子率効果。第三に物価水準下落から利子率低下で、貨幣は減価し純輸出は刺激となる貨幣相場効果となる。供給曲線が右上がりなのは、硬直賃金理論・硬直価格理論・誤認理論から成る3つの理由が存在する。2025/02/22
tieckP(ティークP)
10
有名な入門書で、内容はおおよそ僕でも理解していることだけれども、どのような説明ならベストセラーの地位を築けるかを教えてくれる読書である。やや具体的すぎるくらいの企業名を用いた例え話や、供給と需要で裏返しの構造の場合にも丁寧に同じことを述べる親切さ(おかげで頁数の割に早く読めて賢い気分になれる)、読むのをやめるのがもったいなくなる中盤までの圧倒的な入門レベルの長さなど、よくできている。改めてアメリカの例を中心に考えることで、日本の貯蓄を投資に回したい状況の特殊さも分かって面白い。本書では貯蓄=投資である。2025/02/20
ゼロ投資大学
5
ミクロ・マクロ経済学における経済学の原理と概念について必須事項が丁寧に解説されている。堅苦しい説明ばかりではなく、我々の身近に存在する事例を取り上げて解説されているのでイメージしやすい。2023/12/15
niki
4
社会主義がいいとは思わないけれど、ほんのひとつまみの人たちだけが行き過ぎた贅沢を享受する現代の資本主義になじめないのだ。消費社会にもそっと反発してしまう。 だけれどお金がなければ生きていけない都市生活者なので、少しでも経済の枠組みを捉えたくて図書館で借りる。 技術が進歩したおかげで今の私の便利な生活がある、グローバルの流れに従えば更なる成長の波に乗れる。それはわかる。だけれど、もうこれ以上何を望むのだ。成長って何なんだ。空飛ぶクルマに乗ることか、他の惑星に住むことか、GDPを永遠に成長させることなのか。2023/05/13
TM
3
学問としての経済学の入門書。解説が非常にわかりやすく、例えば、と具体的な事例で説明してくれる個所も多いので(元が英語なせいか、文章の構造が予測しやすいのもわかりやすさに寄与していると思う)、変に薄い本でさっくり学ぼうとするより、結局はこういう信頼できる本で学ぶ方がいいと思う。経済学を専門的に知りたいわけではないが、最低限知っておくべき事項を把握しておきたい人はこれで十分なのではないか。2025/03/16
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