内容説明
本書は2部構成。第1部では、カレンシーボード制のしくみを理解することを目的とする。正統なカレンシーボード制の特徴としくみの紹介。香港、アルゼンチン、ブルガリア、エストニア、リトアニアなどが採用しているカレンシーボード制の共通点と相違点の分析。香港の為替制度の考察といったところがその中身。第2部は香港のマクロ経済パフォーマンスと貿易構造の分析。香港ドルの為替レートが均衡水準から乖離しているのか否かというミスアライメントについての検討を研究する。
目次
第1部 カレンシーボード制度(カレンシーボード制とは;各国・地域のカレンシーボード制の比較;香港におけるドル連動制(カレンシーボード制))
第2部 香港におけるドル連動制の持続可能性(マクロ経済のパフォーマンスと産業構造の変化;為替レートと価格水準の動向;購買力平価仮説の検証;実質実効為替レートのファンダメンタルズ・アプローチ;価格の硬直性と経済政策)