出版社内容情報
神田の一膳飯屋「喜楽屋」で働くはなは、いよいよ武家の結城良太の家に嫁ぐため、花嫁修業に出向くことになった。駒場の伊澤家に良太とともに向かうはなだったが、心中は不安と期待に揺れていた──。
内容説明
神田の一膳飯屋「喜楽屋」で働くはなは、武家の結城良太の嫁になるため、採薬師の伊澤家に養子入りを請うことになった。駒場御薬園に向かう途中の料理茶屋で2人は、蛍の思い出を語りながら、互いの想いを確かめ合う。だが、伊澤家に入ったはなには、厳しいしきたりや武家の修養が重くのしかかるのだった。さらに、耐え忍ぶ日々を送るはなに、思わぬ難事が降りかかる―。果たしてはなは苦難を乗り越えることができるのか。
著者等紹介
高田在子[タカダアリコ]
神奈川県横浜市出身。幼少よりプロ作家を夢見て、家事、育児、夫の社会保険労務士事務所の手伝いに励みながら小説を書き続けてきた。『忍桜の武士 開花請負人』(白泉社招き猫文庫)にて念願のプロデビューを果たす(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はにこ
35
何だか。。ちょっと先を読む自信が失くなってきたな。良い年こいた女のはなが我が儘すぎるわ。武家修行で嫌な目にあったならともかく、向かないって勝手に思って里心ついて。。あれもこれもの無い物ねだり。ここまで読んだから続きを読むとは思うけど、反面教師にしてこういう人間にならないようにと努めていくことにするわ。2022/01/16
蒼
30
やはり野におけ蓮華草、その事を分かっていたのは弥一郎様だけだった。弥一郎様も「お前には無理だ」とだけではなく、廊下に飾る花が南天などの小枝の意味する事の様に実例をあげて諭してくれればいいのにって思ってしまった。恋に夢中になるばかりに周囲の人々全てを傷つけたはなと良太。二人の年齢設定にしては幼過ぎる。ある意味良太の罪は大き過ぎる。ともあれはなが自分の生きる道をしっかり認識出来たことだけは良かったのかな。弥一郎様への肩入ればかりが大きくなる。2022/12/16
あつひめ
23
ちょっとまって~。はな…あなたはやっと思いを叶えて幸せをつかむ目前だというのに。言葉遣いも、薙刀も、読み書きも、掃除もちゃんとできたのに。この巻が一番はな、頑張れって思えたのに。みんなにいろいろお世話になって、認めてくれて応援してくれる人が増えたのに。喜楽屋では思った事を口にしていたのに。すべてを我慢して人の指示に従う武士の嫁と言うものになろうとしてる。ここにきて…武士の嫁にはなれない…か。どんだけ振り回しちゃうんだよ。思った事を言える関係をいつもなら築くのに。ふぅ…この気持ちが重いまま最終巻に突入する。2025/02/25
tomtom
13
自分のためにたくさんの人が動いて養子に迎えてもらったのに、その人たちを裏切るように黙って逃げ帰ってきたはなのことはやっぱり好きになれない。丁寧に武家の心得を伝えてくれた登和子が気の毒すぎる。毎日代わり映えもなく貧しい暮らしから逃げ、辛い武家の修養から逃げているようにしか感じれない。続きが気になるので次巻も読みます。2021/10/27
デジ姫
12
大飯ぐらいの花、最初から好きじゃなかったけど今回は素直に読めた。せっかくここまでやってきたのに元へ戻りそうな気配・・多くの人を巻き込んだ挙句にめし屋に戻る?でもいい人のこと忘れられる?2021/09/24
-
- 和書
- 冷血