出版社内容情報
定番の憲法入門書の最新版。コロナ禍での政治・人権問題、憲法9条「改正」の動きなどの新たな憲法をめぐる状況を踏まえて改訂。
内容説明
日本国憲法の理念を理解するために最適の入門書。新型コロナパンデミック(2020年~)、ロシアのウクライナ侵攻(2022年2月~)など命、人権と平和が脅かされる世界的危機の時代に、人権尊重、平和主義を基調とする日本国憲法の理念と内容を丁寧に解説。
目次
序章 法律を学ぼう
第1章 憲法総論
第2章 基本的人権
第3章 統治機構
第4章 平和主義の原理
終章 まとめ
著者等紹介
伊藤真[イトウマコト]
1958年東京生まれ。1995年15年間の司法試験等の受験指導のキャリアを活かし、合格後、どのような法律家になるかを視野に入れた受験指導を理念とする「伊藤真の司法試験塾」(その後、「伊藤塾」に改称)を開塾。伊藤塾以外でも、大学での講義(慶應義塾大学大学院講師を務める)、代々木ゼミナールの教養講座講師、日経ビジネススクール講師、全国各地の司法書士会、税理士会、行政書士会、弁護士会等の研修講師も務める。現在は、予備試験を含む司法試験や法科大学院入試のみならず、法律科目のある資格試験や公務員試験を目指す人達の受験指導をしつつ、「一人一票実現国民会議」および「安保法制違憲訴訟」の発起人となり、弁護士として社会的問題にも取り組んでいる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
𓆱
3
憲法はそれぞれの個人をとても大事にするそうです。あなたはあなたでいいんだよと優しく言ってくれるらしいです。2023/12/10
mike
2
私は理系学部出身で、仕事上もこれまで憲法にかかわることはなかったが、思うことがあり、ある法律系の資格試験を考えていて、その助走として本書を読んだ。とても理解しやすく、読み進めることができた、少し時間をおいて、再読できればと思う。2024/06/27
H’s
1
分かりやす過ぎる。9条の解釈が参考になる。2023/10/28
うなぎねこ
0
数十年ぶりに再読。憲法の考え方というの知る、読み易い本でした。若干の主張もあり、憲法への興味のきっかけになると思います。2025/08/03
セイ
0
日本国憲法は個人の尊重が最大の理念であり、個人を尊重するために人権保障を最大の目的として、人権保障の手段として国民主権、平和主義がある。国会、内閣、裁判所の三権分立、統治機構の仕組みは、人権保障のための手段でしかない。著者はかなりリベラルで、安倍政権の改憲論議にも批判的だが、確かに立憲主義の観点から言えば、その批判も理想的すぎる部分はあるものの、納得できるところである。憲法の理念は「である」ではなく、「べき」論であり、キリスト教社会から生まれた人権思想の1つにすぎず、価値観である。2024/12/03