出版社内容情報
末弘博士の歴史的名著を記念復刊。法を学ぶ者の心得を、軽妙な語り口で説く法学入門書の決定版。
内容説明
法とは何か、法を学ぶ意義、心構えを、軽妙かつユニークな語りでひもとく。時代を経ても色あせない魅力にあふれた法学入門書。日本評論社創業100年記念出版。
目次
第1話 法律の学び方教え方
第2話 法律
第3話 社会の法律と国家の法律
第4話 法律の解釈・適用
第5話 判例の研究と判例法
第6話 法律書の選び方読み方
附録 法学とは何か―特に入門者のために
著者等紹介
末弘嚴太郎[スエヒロイズタロウ]
1888年山口県に生まれる。1912年東京帝国大学法学部卒業。東京帝国大学教授、中央労働委員会会長等を歴任。1951年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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gtn
7
法律とは社会的統制力によって遵守が強要されている規範、例えば大学研究室の禁煙の貼紙も法律という捉え方、道理を正当化するのが法律の解釈等、非常に簡明に説く。一点、法律解釈の説明で、村の掟を破る正当な理由がないときは私的制裁を認める判例を引用しているが違和感あり。地域慣習と法律以外に、信条の自由を認めていない。本書の刊行は昭和9年であり、これも時代か。2019/03/17
こうきち
1
法思想としても面白く読めた2024/09/22
Ohe Hiroyuki
1
なかなかの名著である。本文は昭和9年、附録は昭和26年(著者の晩年)に書かれている。敗戦という大きな変化はあるものの、その内容は一貫している。▼本文は、対話形式が取られているが、その口調には時代を感じるが、その内容は時代を超えて考えさせる良い内容になっている。法律の解釈の在り様、裁判官に期待される役割など現代にも通ずる内容が話されている。▼著者の法学学習の在り方は、基本書の熟読(繰り返しの熟読)とケーススタディ(判例法研究)に収斂するが、私自身の経験も踏まえても、その内容に大いに納得するものである。2024/07/31
ハイディ
0
古い本であるが考えさせられる。2023/03/27