出版社内容情報
ヨーロッパ私法の平準化の進展と展望の考察を通じてヨーロッパ諸国と日本の民法の現状と展望を分析・考察する。
第1部 ヨーロッパ私法の展望
1 ヨーロッパ私法(EU)私法の平準化――ヨーロッパ民法典の可能性/中田邦博
2 ヨーロッパ契約法-ヨーロッパ共通売買法(CESL)への道、それを超えて
/ユルゲン・バーゼドー(カライスコス・アントニオス訳 )
3 "欧州委員会におけるヨーロッパ契約法の共通化への取り組み
――欧州委員会司法事務総局契約法部長シュタウデンマイアー氏
((Head of Unit Contract law,Directorate-General for Justice, European Commission )
Prof. Dr. Dirk Staudenmayer 氏へのインタビューの概要)/中田邦博・馬場圭太
4 強行法規、基本的自由、ヨーロッパ契約法/オリバー・レミーン(中田邦博訳)
5 国際物品売買契約条約(CISG)に関する実務上の諸問題と判例による指針の形成
/ルリッヒ・マグヌス(田中 洋訳)
6 不当利得――比較法的考察を踏まえて
/クリスチアンネ・C・ヴェンデホルスト(松岡久和ほか訳)
第2部 ヨーロッパ私法と各国法
日本
1 解除法制の現代化――日本民法(債権関係)法の改正とDCFRの比較検討/潮見佳男
2 "不当利得法における侵害利得請求権の位置づけ/川角由和
ドイツ
3 ドイツ債務法現代化の経験/中田邦博・寺川 永・カライスコス アントニオス・右近潤一
4 強行的契約法による契約自由の実質化/マテオ・フォルナゼーア(中田邦博訳)
5 ドイツにおける契約各則の意義――法概念と市場の失敗を架橋する契約各則
/ユルゲン・バーゼドー(中田邦博・寺川 永訳)
6 継続的契約の解約告知における継続の利益
――日本の一般条項とドイツの解約告知の制限
/マーク・フィリップ・ヴェラー(寺川 永訳)
7 ヨーロッパとの関係で見るドイツ不法行為法
/ウルリッヒ・マグヌス(若林三奈訳)
8 ヨーロッパ私法の展開とフランス債務法の改正/馬場圭太
9 ヨーロッパ契約法の構築とフランスにおける改正案への影響
/ジュディット・ロシュフェルド(馬場圭太 訳)
10 パリ商工会議所におけるヨーロッパ私法の共通化への対応
――パリ商工会議所・経済調査部・法務課長Anne OUTIN-ADAM氏へのインタビュー概要
/中田邦博・馬場圭太
オーストリア
11 オーストリア一般民法典とその現代化――契約法の改革
/マルティン・シャワー(若林三奈・栗田昌裕 訳)
12 "オーストリア損害賠償法改革の現状――2011年折衷草案の概要
/若林三奈
ハンガリー
13 ヨーロッパ消費者保護法とハンガリー私法の法典化
/ラヨシュ・ベーカーシュ(寺川 永 訳)
第3部 日本からの発信
Die Internationalisierung des Vertragsrechts und das japanische Recht
/中田邦博
目次
第1部 ヨーロッパ私法の展望(ヨーロッパ(EU)私法の平準化―ヨーロッパ民法典の可能性
ヨーロッパ契約法―ヨーロッパ共通売買法(CESL)への道、それを超えて
欧州委員会におけるヨーロッパ契約法の共通化への取り組み―ディルク・シュタウデンマイヤー氏へのインタビュー ほか)
第2部 ヨーロッパ私法と各国法(解除要件の現代化―日本民法(債権関係)法の改正と国際的モデル準則の比較研究
不当利得法における侵害利得請求権の位置づけ―磯村哲『不当利得論考』の考察をかねて
ドイツ債務法現代化の経験―日本民法改正への示唆を得るために ほか)
第3部 日本からの発信(Die Internationalisierung des Vertragsrechts und das japanische Recht)
著者等紹介
川角由和[カワスミヨシカズ]
龍谷大学法科大学院教授
中田邦博[ナカタクニヒロ]
龍谷大学法科大学院教授
潮見佳男[シオミヨシオ]
京都大学大学院法学研究科教授
松岡久和[マツオカヒサカズ]
京都大学大学院法学研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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