伊藤真が問う日本国憲法の真意

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伊藤真が問う日本国憲法の真意

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  • サイズ A5判/ページ数 176p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784535521186
  • NDC分類 323.14
  • Cコード C3032

出版社内容情報

日本国憲法の神髄とその活かす道を憲法の伝道師と著名な憲法学者がわかりやすく解説。日本国憲法が真価を発揮する時代に必読の書。

第1部 統治システム

【問題提起】
国家システムとその改変を問い直す…………伊藤 真
はじめに
1 民主主義について
2 特定秘密保護法
3 一人一票実現要求が唱える統治システム論
4 日本は民主主義の国ではない
5 一票の価値と統治システム論
6 統治に関わる重要価値としての立憲主義
7 法律は国民の歯止め、憲法は国家の歯止め
8 日米同盟関係進化との関係
おわりに

現代国家の統治とそのシステムにおける憲法の役割…………森 英樹
1 「戦後レジームからの脱却」論の正体
2 民主主義、立憲主義に関わる今日的論点
3 現代国家の統治とそのシステムにおける憲法の役割
4 選挙制度改革と「一人一票要求」
5 立憲主義をめぐるいまの問題状況
6 日米同盟関係をどう把握すべきか

第2部 平和主義

【問題提起】
日本国憲法9条の意義――韓国・ドイツの状況と照らしながら…………伊藤 真
 はじめに
1 「正しい戦争」はあるか
2 平和憲法の根本は「人権尊重」
3 徴兵制のある国・韓国
4 ドイツの軍隊の民主化とその思想
5 戦後ドイツにおける立憲主義と民主主義
6 「軍事力によらずに物事を解決する」
7 「ジャパン・ブランド」としての憲法9条
おわりに

日本国憲法9条の真意とは――集団的自衛権行使容認が認められないわけ…………水島朝穂
はじめに
1 憲法9条の真意
2 憲法と軍事的なものとの関係
3 9条の平和主義を突き詰める意義
4 9条の持つ多様性を活かす
5 憲法に反する集団的自衛権行使の容認
まとめにかえて

第3部 人権 

【問題提起】
人権規定の解釈と意義…………伊藤 真
 はじめに
1 自由権をめぐる問題――会場使用拒否事件を素材に
2 生存権をめぐる問題――貧困問題を素材に
3 人格権―― 一人一票原則における考え方
おわりに

日本の人権状況を考える…………浦部法穂  
はじめに
1 「イデオロギー的」な思想・言論の規制と憲法学
2 生存権と社会保障をめぐる問題
3 選挙における一人一票原則と人格権
おわりに――国家に頼ってはいけない!

用語解説

【著者紹介】
弁護士、伊藤塾塾長

内容説明

日本国憲法の危機がいわれるいま、伊藤真氏と第一級の憲法学者が、あらためて憲法を語り、伝える。憲法に背を向け、ひたすら憲法に反する方向へと舵を取り続ける政権に対抗する良心のメッセージ。

目次

第1部 統治システム(国家システムとその改変を問い直す;現代国家の統治とそのシステムにおける憲法の役割)
第2部 平和主義(日本国憲法9条の意義―韓国・ドイツの状況と照らしながら;日本国憲法9条の真意とは―集団的自衛権行使容認が認められないわけ)
第3部 人権(人権規定の解釈と意義;日本の人権状況を考える)

著者等紹介

森英樹[モリヒデキ]
名古屋大学名誉教授。憲法改悪阻止各界連絡会議代表幹事。日本民主法律家協会理事長。法学館憲法研究所客員研究員。名古屋大学法学部教授、同学部長、同大学副総長、龍谷大学法科大学院教授を歴任

水島朝穂[ミズシマアサホ]
早稲田大学法学学術院教授。全国憲法研究会代表。法学館憲法研究所客員研究員。札幌学院大学、広島大学の助教授を経て現職

浦部法穂[ウラベノリホ]
神戸大学名誉教授。法学館憲法研究所顧問。神戸大学法学部教授、同学部長、同大学副学長、名古屋大学法科大学院教授を歴任

伊藤真[イトウマコト]
法学館憲法研究所所長。伊藤塾塾長。弁護士(法学館法律事務所所長)。日本弁護士連合会憲法問題対策本部副本部長。「一人一票実現国民会議」発起人。1995年に伊藤塾を、2002年に法学館憲法研究所を開設(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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樋口佳之

4
一国の首相が公の場であんな茶番を演じられるのは、国民の側にも、「国が国民を守る」という主張を何の緊張感もなく受け入れる素地があるから/浦部法穂論文が勉強になりました。会社に寄りかかれなくなって国家に寄りかかろうとするっていうのはなるほど。/自分の中では常に真面目な印象の伊藤真さんですが、日教組集会ホテル使用問題についての記述は皮肉たっぷりで意外。2016/04/10

てつのすけ

1
「個人の尊厳」、これが人権を考える際、基本となる。この考えから、「国民主権」、「基本的人権の尊重」、「平和主義」という、日本国憲法の三大原理が導き出される。これが、伊藤先生の考えであったと記憶している。最近の政治やマスコミは、国民の「個人の尊厳」というより、特定の者を尊重する傾向が強いと感じることが多い。日本国憲法の三大原理を守るためにも、我々国民一人ひとりが「個人の尊厳」を意識し、「考え」、「行動」しなければならないと思った1冊であった。2019/04/05

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