内容説明
武力による安全保障が行き詰まるなか法制度改革による国家の良い統治を通じて国際社会における地球的統治の実現へ。平和へのもう一つの道として法を通じた国際協力の意義とあり方を問う開発法学と法整備支援を考えるテキスト。
目次
1 開発における法改革の意義と開発法学(開発にとって法改革がなぜ重要か;制度改革の理念としての良い統治 ほか)
2 「法と開発」の実践(地球的統治の実現に向けた法整備支援の意義;国際機関による法整備支援 ほか)
3 「法と開発」の理論(「法と開発」研究の展開と開発法学の課題;人間行動の多様性とモデル化 ほか)
4 「良い統治」のための法律学(地球的統治と法の支配;「良い統治のための法律学」としての開発法学―本来あるべき法律学?)