内容説明
本書は、主として二〇〇〇年代に入ってから日産サニー事件、名張事件、横浜事件の三再審事件の事例の検討を通じて、誤判救済及び再審理論のあり方について解釈論のレベルにも立ち入って考察した論文や裁判所宛の意見書など、合計八篇を収録したものである。
目次
第1章 誤判救済の課題と責任(上)―日産サニー事件を素材として
第2章 誤判救済の課題と責任(下・完)―日産サニー事件再審開始取消・再審請求棄却決定の批判的検討を中心に
第3章 刑事再審に於ける限定的再評価説批判
第4章 最高裁名張事件第五次再審請求特別抗告棄却決定に関する法律的意見書
第5章 横浜事件再審開始の法理
第6章 横浜事件再審免訴判決の批判
著者等紹介
小田中聰樹[オダナカトシキ]
1935年盛岡生まれ。1958年東京大学経済学部卒業。1964年東京大学大学院法学政治学研究科修士課程修了。1966年第18期司法研修所修了。東京都立大学(1966~76年)、東北大学(1976~99年)、専修大学(1999~2006年)にて研究・教育に携わる。法学博士(東京大学)。東北大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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