感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
himawari
6
コミュ障について漠然としたイメージしかなかったが、この雑誌を読んで色々と腑に落ちるところがあり、偶然手に取っただけだが読めて良かったと思った。私も人見知りをするので、はじめての人とは緊張して何を話したら良いかわからなくなる。でもコミュニケーションとは相手があって初めて成り立つもの。発信することだけが会話ではなく、受け取る方も重要なのだな。自己愛と自愛の違いや、弱者に対して暴言を吐いて自分を保つ人、SNSでのコミュニケーションについてなど、ハッとさせられる充実した内容だった。2017/03/08
spatz
5
断捨離中の友人から借りた。絲山秋子さんのエッセイがとても説得力があったよ。と。とりあえずそこだけよんだ。衝撃でした。絲山秋子さん、双極性障害とたたかってらしたとは。作品そのものを味わいたい、て気持ちはもちろんある。が、痛み苦しみを知り、戦っておられるのだな、と。小松とうさちゃん、たのしい!から読んだが、他のものも心して読もう、と。思う。積雪10センチ、冬だよ、また。2017/03/07
袖崎いたる
4
斎藤環がラカニアンっぽく「コミュ障は存在しない」書いていてフフッとなる。その意味するところはドゥルーズの下敷きも見つけることができるに違いない、コミュニケーション論。オープンダイアローグの観点も入っている。つまり対話。会話だと会していること(この点に斎藤のキャラクター論も踏まえられている)に重点があるが、対話では対していることに重きがある。この対しているうちにおいて、コミュ障は存在しない。なぜなら対し対されているうちにあっては、人はコミュニケーションの渦に巻き込まれないではいられないからだ。2020/06/10
みさ
2
『本来的なユニークさを取り戻すために』が良かった。無理して“標準化された互換性のある”空気の読める人間を目指さなくてもいい。2019/01/05