江戸漂流記総集
大黒屋光太夫史料集〈第2巻〉漂流と漂泊の十年―アレウト列島からシベリアへ、そしてペテルブルク

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  • サイズ A5判/ページ数 703p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784535066182
  • NDC分類 210.593
  • Cコード C3020

内容説明

本史料集全四巻は、鎖国体制下にあった近世期日本に開国への胎動を促した神昌丸漂流事件の全貌をとらえることを目標に、現存の関係史料を鋭意蒐集し、未発掘史料を出来得る限り捜索して、そのすべてを収録することに努めた。

目次

御私領ノ節魯西亜船入津一件―魯西亜人松前着一件
『続蝦夷島奇観』絵図
異舶航来漂民帰朝紀事
ヲロシイヤ国道具ノ図
松前藩医米田元丹物語の趣き
工藤万幸聞書
寛政五年神昌丸二漂民両目付吟味録
北槎異聞
判―私に判を擬す
寛政五年蝦夷地騒動聞書
魯西亜国漂泊聞書

著者等紹介

山下恒夫[ヤマシタツネオ]
1939年東京板橋生まれ。1964年早大文学部卒。雑誌『中国』(竹内好主宰)編集者を経て現在フリー
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感想・レビュー

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アメヲトコ

7
2003年刊。吉村昭『大黒屋光太夫』のあとがきで触れられていた「露西亜国漂舶聞書」を読んでみたくなり取り寄せました。光太夫と磯吉の証言は、ロシアに若干気を遣いながらも具体的かつ多岐にわたっており、引き込まれます。ロシアの風俗習慣の説明も当時の日本人の語彙によって喩えられるので、教会の神父が寺僧と呼ばれたり、磔のイエスが祟り神みたいに解釈されていたり、ペテルブルグが土蔵造の町並みと表現されていたり、色々と面白いです。また吉村氏がかなりこれらの史料を読み込んで、小説として肉付けしていたこともよく分かります。2022/09/16

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