内容説明
カジノのしくみ・概要、世界の現状、メリット・デメリットから、経済や業界に与える影響までを解説。図表を多く掲載し、類書にはないビジュアルな作りで、一目でスッキリ理解できます。日本人が抱きがちなイメージを解きほぐし、議論の拠り所となりうる、わかりやすい「入門書」。
目次
第1章 なぜ、いまカジノなのか
第2章 カジノができるとこうなる!―その概要、経済に与える効果を検証する
第3章 カジノ解禁で「ヒト・モノ・カネ」が動く!
第4章 カジノ実現化の「課題」と「功罪」
第5章 世界の中のカジノ
第6章 「日本版カジノ」をシミュレーションする
著者等紹介
木曽崇[キソタカシ]
国際カジノ研究所・所長。ネバダ大学ラスベガス校ホテル経営学部を首席で卒業(カジノ経営学専攻)。米国大手カジノ事業者グループでの内部監査人業務を経て、帰国。2004年エンタテインメントビジネス総合研究所へ入社し、翌05年には早稲田大学アミューズメント総合研究所へ一部出向。11年に国際カジノ研究所を設立し、所長へ就任。日本で数少ないカジノ専門家として各方面に積極的に発言している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
壱萬参仟縁
25
ゴシ太本。財政逼迫の日本では、民間主導の観光投資を誘因する必要があるという(20頁)。カジノは、政策的に既存賭博産業とは違う顧客層を主たる標的にする(34頁)。年間7・2人の国際観光客=住民1人の消費額(47頁)と推計されている。人口減少を補完するカジノという側面。観光庁ではさらに、これと同等の経済効果を国内宿泊旅行者24人=国内日帰旅行者78人としている(48頁)。米国ゲーミング協会によると、全米カジノ年間直接消費額は497億米ドル(80頁)。 2015/01/25
Willie the Wildcat
23
客観的なデータも含めたメリット・デメリット。カジノ税税率の提唱が印象深い。”地域”が鍵という印象。KnowHowのなさは諸刃の刃。経済効果vs.社会的コスト。結局、前者が寄り切ると推察するも、物理・心理的に”NIMBY”に徹底できるかも気になる。考慮点を1点挙げるとすると、青少年への影響。観光・経済策ではなく、Easy Moneyと映らないものか・・・。1円の大切さが、尚更身に染みない世の中となりそうだ。蛇足だが、「観光振興」とよく耳にするが、日本の”売り”って他にも一杯ある気がするのになぁ・・・。 2014/12/09
おせきはん
9
カジノがあることで、ラスベガスにおいては飲食業、サービス業や介護業、清掃業の従業者比率が全米平均を大きく上回っているそうです。カジノ導入の是非はともかく、カジノを導入するのであれば、特に地方においては、それらの業種に従事する人を十分に確保できるかも考慮した方がよいかもしれないと思いました。2017/11/13
nabebe
5
政府が取り組んでいるIRに関する構想が分かりやすく書かれていた。筆者がカジノ研究所の人らしいのでカジノ容認に傾いているが読んだ感じだと導入しても良いのではないかと思えた。人口減少で観光収入の重要度が高まってきた今日、都市間競争を高める意味での「都市型」IRと地方に観光客を呼び込み地方経済を活性化させようとする意味での「地方型」IR。両方うまく機能すれば日本経済に良い影響を生み出すだろう。依存症問題など弊害に関しては行政の取り組みがものをいいそうだ。2018/04/16
☆ツイテル☆
2
フライヤー2021/10/13