出版社内容情報
数学で学べる論理のルールをまとめて解説。ビジネス書では教えられない論理力の基本が身につく。
◇論理的思考の基礎は数学にある
論理的思考を身につけるには、どうすればよいのでしょうか――
戦略系コンサルティングファームで練られたロジカルルシンキングの本はすでに多く出版されています。また、論理学のように学問として論理を学ぶのも当然有効でしょう。
しかし、本書の著者は説きます。
数学を通じても、論理的思考の基礎は十分に学ぶことができると。また多くの人が論理的思考に不安をもっているのは、算数や数学で教えられたはずの「論理」の基礎が定着していないからだと。
実際、算数で教わる「場合分け」は、数学における確率論や、ビジネスの現場で多用するロジックツリーの基礎になっています。無意識に使用している「必要十分条件」や「矛盾」という考え方や、ベン図などを用いた「集合」なども同様です。
論理的思考の基礎は、数学にこそあるのです。
問題は、現在の(そしてわれわれが習ってきたこれまでの)算数や数学のカリキュラムでは、「論理」が1つのテーマとして教えられないことです。小学校で「場合分け」を習ったあとは、中学や高校で切れ切れに、時たま登場するだけの扱いとなっています。
◇数学で学べる「論理の原則とルール」を1冊に!
本書では、(数学における最も重要な要素でありながら)体系だって教えられることのなかった「数学で学べる論理の原則とルール」を解説していきます。
あくまで「論理」に関する数学ですから、数式やグラフはほとんどありません。多数の図解とかみ砕いた説明で、読み物として「数学で学べる論理」を復習することができます。
最後には、本書で登場する「論理の原則とルール」の使い方がわかる数学トレーニングも掲載しました。
論理的思考を基礎から身につけるために、また、これまでにない数学読み物としてお読みいただければ幸いです。
【著者紹介】
灘中学・高等学校、東京大学教育学部総合教育科学科卒。小学校時代、算数オリンピックに二大会連続でファイナル出場。中学時代には、広中杯全国中学生数学大会にも二大会連続でファイナルに出場し、6位入賞という成績を残す。その後は、数学よりも教育問題に関心があったため、教育学部に進学したが、教育問題の課題があまりにも多岐にわたることを知り、ひとまず馴染みの深い算数教育に着手することを決意。現在は、学習塾「文の会」で小学生に算数を教えたり、遊んでいるうちに算数の力が伸びるゲームを開発している。著書に『できる子供は知っている 本当の算数力』(当社)がある。
内容説明
ロジカルシンキングの本質は数学が教えてくれる。マトリクス、MECE、ロジックツリー…の本当の考え方、使い方がわかる本。
目次
序章 論理的思考は数学で養える
第1章 数学で学ぶ「論理」の原則
第2章 数学で学ぶ「論理」のルール(1)命題・対偶・背理法
第3章 数学で学ぶ「論理」のルール(2)集合
第4章 数学で学ぶ「論理」のルール(3)場合の数
第5章 論理的思考のための数学トレーニング
おわりに論理と直感の狭間で
著者等紹介
小田敏弘[オダトシヒロ]
灘中学・高等学校、東京大学教育学部総合教育科学科卒。算数オリンピック(二大会連続決勝進出)や、広中杯全国中学生数学大会(二大会連続決勝進出、6位入賞)などで活躍した経験を活かし、「算数・数学」と「学習支援」をテーマに以下のような活動を行なっている。学習塾「文の会」にて、小学生~高校生の算数・数学を指導。算数ゲーム・論理ゲームなど、ゲーム教材の開発。算数・数学関連本の著述業:主著して『できる子供は知っている本当の算数力』がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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村上 飛鳥
koto
オランジーナ@
狐夏(こなつ)
yako