内容説明
自然のフシギを科学する。水深200メートルより深い世にも奇妙な世界にご招待。
目次
1章 深海と地球の気候変動(深層大循環―海の表層を流れる海流とはまったく別の深層流;気候変動と深海―深海は長期的な気候変動に関係がある ほか)
2章 深海はどんなところか?(深さ―深海とは海のどの部分のこと?;広さ―地球の海のほとんどは深海といっていい ほか)
3章 深海底はどんなところか?(深海を探る方法―深海底を「見る」には測ることから;深海を宇宙から見る―人工衛星から深海底のでこぼこを見る ほか)
4章 深海の生物ファイル(プランクトン―ギリシャ語で「漂うもの」という意味;ネクトン―自分で泳ぐことができる海洋生物 ほか)
5章 深海探査技術と目的(飽和潜水技術―潜水病に陥らないための技術;海洋観測の目標―海という1つの世界を丸ごと知ろうとする試み ほか)
著者等紹介
瀧澤美奈子[タキザワミナコ]
1972年、長野県生まれ。文部科学省科学技術学術審議会「地球観測システム推進部会」臨時委員。東京理科大学理工学部物理学科卒業後、お茶の水女子大学理学研究科物理学専攻修了、修士。一般企業を経て科学ジャーナリストに。執筆や講演をとおして、より多くの人が科学的な好奇心を満たし心豊かに生きられるようなヒント作りを目指している。「しんかい6500」に乗船し深海探索の経験をもつ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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りえぞう
2
◎。こういう本って読み終えた後で資料として買っておこうかな、と思うけど、たいてい二度と読み返さない。なんでだろう。日常にはあまり必要のない知識といってしまえばそれまでだが。でも、深海なんてほぼ絶対にいけないし、知識欲はすごーく満たされた。深海生物、すげー。あ、最近あまりメタンハイドレートって話題に上がらなくなったけど、エネルギーとしては、採掘が難しい以前にももっといろいろ問題あるのね。2020/04/16
うみ
0
深海の色々を勉強しましょう的な本。案外この傾向の本が見つからなかったりするわけで。深海生物図鑑は割りと見るんだけど、深海環境やら何やらを教えてくれるこの本は貴重。文字だけでは分かりにくい箇所には適切な図があったり、深海生物の、やけにリアルなイラストがあったりで、とても見やすく分かりやすい。深海祭絶賛開催中。次は何を読もうかな。2016/06/08
メルセ・ひすい
0
10. 01 ・・海底の凹凸に応じて、海面もわずかでこぼこする。その変動量はわずかではない。海底から2000メーターの高さの海山があったとすると、海面の盛り上がりは2メーターになる。人工衛星から計測する・・・ ビックリ! 奇妙な深海生物たちのプロフィールや、地球温暖化と深海の意外なつながり、最新の探査技術で発見された資源・エネルギーなどを紹介。地球最後のフロンティア、深海を明らかにする。2008/05/02
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