出版社内容情報
歌舞伎や日本舞踊、能・狂言、茶道・華道など技芸の世界の世襲について考察。自分が受け継ぎ、編み出した技なら、誰しもが次代へのバトンタッチを考える。「襲名」「家元制度」のもつ意義やしくみ、「一子相伝」の厳しい実態など、事例を紹介しながら解剖する。
内容説明
本書は、序章を含め全七章の構成によって、“血縁より芸縁”といわれるほどに芸に妥協を許さない世界において、“襲名”という後継者指名は、どのように為されてきたか、また、“家元制度”はどう機能し、その維持にどんな工夫・腐心をしてきたか―などについて、古今の事例を採り上げながら検証している。
目次
序章 いま、なぜ世襲なのか―“物から心へ”の転換期に、真の熟成を
1章 芸にとって世襲とは―先達を超えんとする“熱き想い”が…
2章 名門の強みはどこに―一家一門をあげて人(と芸)を磨き抜く
3章 何を学ぶ、歌舞伎のそれに―悠久の時が“代々の客と名優”を育む
4章 歴史的な課題を超えて―連綿たる“文化の担い手”としての自覚
5章 “美しき裏方”の役割とは―名跡の“橋渡し役”は幾つもの顔をもつ
6章 次代へ向けて芸の継承は―競い合う“血縁”と“芸縁”のなかで
著者等紹介
竹内誠[タケウチマコト]
東京都江戸東京博物館館長。徳川林政史研究所所長、立正大学文学部教授、東京学芸大学名誉教授を兼務。1933年、東京都生まれ。東京教育大学大学院博士課程修了、文学博士。江戸文化史、近世都市史を専門に研究し、幅広い分野で活動中
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Nobu A
Rie【顔姫 ξ(✿ ❛‿❛)ξ】
-
- 和書
- 異端のインド