出版社内容情報
ニュースで大きな話題となった事件を題材に、法律的な考え方や事件の意義をわかりやすく解説する。興味がわく約50の話題に加え、裁判官や検察官の実際像と裏話をコラムで紹介。法律を知っていれば社会のことがよく見えてくる。
内容説明
「淫行」かどうかを決めるのは誰?宗教上の輸血拒否は認められるの?動物が訴訟を起こしたぞ、試験管ベビーから起こる法律トラブルは?など、まさかと思う事件や判例を題材に法律の規定や裁判所の考え方をわかりやすく解説。さぁ、井藤式法律学入門のはじまり、はじまり。
目次
第1章 明治憲法から日本国憲法へ―おもしろ憲法制定史(不磨の大典―日本国憲法はごくありふれた普通の憲法だ;明治を動かした人は若かった―明治憲法制定に執念を燃やした伊藤博文 ほか)
第2章 国民の自由と平等は侵されていないか―憲法の問題と事件(憲法は契約書である―憲法に違反できるのは政府だけ;外国人に選挙権を与えてよいか―自治体レベルで与えようとする最高裁の苦しい論理 ほか)
第3章 生と死をめぐるビミョーな問題と事件(産まない権利、生まれる権利―宗教上の問題が絡むが、日本は堕胎天国;コピーされる命―クローン技術を規制する法律の意図と理由 ほか)
第4章 争いごとはいつの世も絶えず―民事法の問題と事件(民法出でて忠孝亡ぶ―日本の民法は2000年前のローマ法が原典;ペプシを飲んでハリアー戦闘機をもらおう―普通の人ならジョークとわかる契約は無効になる ほか)
第5章 罪を犯せば罰が待つ―刑事法の問題と事件(自白はいまも証拠の女王―拷問はできなくとも自白の重要性は変わらず;サンゴを守れとサンゴに落書き―罰する法律がなく世間の注目の中、不起訴処分に ほか)
著者等紹介
井藤公量[イトウキミカズ]
同志社大学法学部から最高裁判所司法研修所を経て現在は弁護士。多忙な弁護士業務のかたわら大手司法試験予備校等で法律の講義を担当し、『P&C方式』という独自の驚異的な手法で多くの司法試験短期合格者を生み出している
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